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2026.07.07

一周忌・三回忌を家族だけで行うのは失礼?|ご案内の仕方と会食の考え方

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一周忌・三回忌を家族だけで行うのは失礼?|ご案内の仕方と会食の考え方

故人が亡くなられてから1年目に営まれる一周忌や、2年目に営まれる三回忌は、ご親族や親しい友人などを招いて営まれることが一般的です。

しかし近年は、身内だけで葬儀を行う家族葬が広がるとともに、一周忌や三回忌も家族だけで小規模に営みたいと考えるご家庭が増えています。

その一方で、

「親戚を呼ばなくても失礼ではないの?」
「案内は必要?」
「会食はどうすればいい?」

と悩む方も少なくありません。

そこで今回は、一周忌や三回忌を家族だけで営む場合の基本的なマナーや、ご案内の仕方会食の考え方についてわかりやすくご紹介します。

一周忌・三回忌を家族だけで行っても問題ない?

一周忌や三回忌を家族だけで行っても問題ありません。

法要をどの程度の規模で営むかに明確な決まりはないため、基本的には、ご家族の考え方や事情に合わせて決めることができます。

近年は、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、家族葬をはじめとした小規模な葬儀が広く定着しました。それに伴い、一周忌や三回忌などの法要も、家族だけで営みたいと考えるご家庭が増えています。

その背景には、ライフスタイルの変化や、法要に対する考え方の変化があります。

たとえば以前は、親族が近隣に住んでいることも多くありましたが、現在では進学や就職、結婚などを機に離れて暮らすことが一般的になりました。そのため、法要の日程調整だけでなく、遠方の親族の交通費や宿泊費の負担も考慮する必要があります。

また、ご親族の高齢化により、遠方への移動や長時間の法要が負担となるケースも少なくありません。

こうした事情から、参列者を家族に限定し、それぞれの状況に合わせた無理のない形で法要を営むご家庭が増えています。

家族だけで行う場合の案内状の考え方

家族だけで一周忌や三回忌を行う場合、当然、参列をお願いするご家族へは事前にご案内をすると思います。

一方、お招きしない親族や故人と親しかったご友人などには、法要後1~2週間を目安に、家族だけで無事に法要を営んだ旨をご報告する挨拶状を送るケースが多いです。

ただし、ご親族や親しいご友人の中には、一周忌や三回忌への参列を希望される方もいるかもしれません。そのような方には、事前に、家族だけで法要を営む予定であることを、お伝えしておくという方もいます

ただし、事前にご案内状をお送りする場合は、香典等のお気遣いをさせてしまう可能性も考えられるため、そのようなお気遣いを希望しない場合は、香典や供花、供物等を辞退する意向も合わせてお伝えしておくとよいでしょう。

一周忌・三回忌の連絡方法と案内状(挨拶状)の書き方【例文あり】

ここでは、一周忌・三回忌法要の連絡方法と、案内状・挨拶状の書き方を、送る相手別の例文とあわせてご紹介します。

お招きするご家族への連絡

通常、法要のご案内は案内状をお送りするのが最も一般的な方法ですが、ご家族のみの法要であらたまった案内状が不要という場合は、直接電話で連絡するという方も多いです。

ただし、電話だけでは聞き間違えがあったり、忘れてしまったりする可能性もあるため、後から日時や会場などの詳細を記載したメールやLINEを送っておくと安心です。

法要にお招きするご家族にお伝えする内容は次のとおりです。

・誰の法要か(故人の名前)
・日時
・会場
・会食の有無
・施主の氏名・住所・連絡先・故人との関係性

お招きしない親族や友人への連絡

法要にお招きしない親族や親しいご友人には、法要後1〜2週間以内を目安に、無事家族のみで法要を営んだ旨を伝える挨拶状をお送りするという対応が多くみられます。

この場合の連絡方法は、手紙やはがきが最も正式ですが、親しい間柄であれば、電話やメール、LINEなどでお伝えしても差し支えありません

【法要にお招きしない方に、事後報告する挨拶状の例文】

拝啓

皆様にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます
このたび、故 ○○ の一周忌法要を 家族のみで滞りなく執り行いました

本来であればご案内申し上げるべきところではございましたが
諸事情により家族だけで営みましたことを 何卒ご理解いただけますと幸いです

生前に賜りましたご厚情に あらためて心より御礼申し上げます

今後とも変わらぬご厚誼のほど よろしくお願い申し上げます

敬具

また、前述の通り、お招きしないご親族やご友人にも、事前に家族のみで法要を営む旨をお伝えする場合があります。その場合は、手紙やはがきをお送りする方法が最も丁寧です。

【お招きしない方に、事前に案内状を送る場合の例文】

拝啓

皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます
このたび故 ○○ の一周忌法要を迎えることとなりました
本来であれば 皆様をお招きして法要を営むところでございますが
誠に勝手ながら 家族で静かに故人を偲ぶ時間としたく
家族のみで執り行うことといたしました
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます

なお、香典・供花・供物などのお心遣いにつきましても辞退させていただきます

故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げるとともに
今後とも変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます

敬具

※弔事の案内状や挨拶状では、「文章が途切れないように」「不幸が繰り返されないように」といった意味を込めて、句読点を付けない形式が古くから用いられています。近年では句読点を付ける例もありますが、正式な案内状では付けない書き方が一般的です。

家族だけの法要で会食は必要?

実は、法要後の会食は必ず行わなければならないものではありません

以前は、故人への供養と参列者への感謝の気持ちを込めて会食の席を設けることが一般的でしたが、近年は、葬儀や法要の小規模化に伴い、会食を設けないという選択をするご家庭も少なくありません。

特に、家族だけで法要を簡素に営みたい場合や、ご高齢の参列者が多い場合などには、ご家族や参列者の負担を考慮して、会食を行わないケースも見られます。

会食を行わない場合は、返礼品とあわせて、お持ち帰り用のお弁当や折詰料理をお渡しするなどの対応が一般的です。

なお、会食の有無は、参列者が当日の予定を立てる際の参考になるだけでなく、香典を包む際の金額の判断材料となることもあります。そのため、法要の案内をする際には、会食の有無についてもあわせて伝えておくことが大切です。

家族だけの法要で知っておきたい基本マナー(服装・香典・お供えなど)

家族だけで一周忌や三回忌法要を営む場合に、知っておくと安心な、服装や香典、お供え物などのマナーをご紹介します。

服装は略喪服でも大丈夫?

家族だけの一周忌や三回忌であっても、略喪服で問題ないケースが多いでしょう。 ただし、施主から服装の指定がある場合は、その案内に従うことが大切です。

一般的に、一周忌や三回忌などの法要では、ご遺族は喪服を着用することが多いです。特に三回忌までの法要は、僧侶をお招きして営まれることも多いため、失礼のない服装を心がけましょう。

一方で、法要の服装は、施主の考え方によって異なります。事前に「平服でお越しください」と案内がある場合は、ダークスーツや落ち着いた色合いのワンピースといった略喪服で参列するとよいでしょう。

なお、「平服」とは普段着のことではありません。家族だけの法要であっても、ジーンズやTシャツなどのカジュアルな服装は避け、故人を偲ぶ場にふさわしい服装を選ぶことが大切です。

家族だけでも香典は必要?

家族だけの法要であっても、施主から香典辞退のご案内がなければ、基本的に香典は必要です。

そもそも香典とは、故人の供養のためだけでなく、葬儀や法要にかかる出費を助ける相互扶助の精神から生まれたものです。法要には、僧侶へのお布施、返礼品の準備などの費用が必要なため、それを負担しあうのが一般的なマナーです。

一方で、家族だけの法要の場合は、事前に施主から香典辞退の案内がある場合も少なくありません。また、ご家族間で「香典は包まない」と決めているケースもあります。その場合は意向を尊重し、持参しないのがマナーです。

もし判断に迷う場合は、事前に施主へ確認しておくと安心です。

お供え物は持参したほうがいい?

家族だけの法要であっても、お供え物を持参するケースは少なくありません。お供え物には、日持ちする焼き菓子や和菓子、果物、生花などがよく選ばれています。

ただし、施主から供物辞退の案内がある場合や、ご家族の間で「お供え物は用意しない」と決めている場合は持参する必要はありません。

また、お寺の本堂で法要を営む場合は、ご本尊へのお供えとして菓子折りなどを施主が用意することがあります。その内容や必要性は寺院によっても異なるため、事前に確認しておくと安心です。

菩提寺や親族には事前に相談しておくと安心

一周忌や三回忌を家族だけで行うこと自体に問題はありませんが、菩提寺がある場合は、事前に法要の規模や進め方について相談しておくと安心です。寺院によっては、法要の流れや考え方が異なる場合もあるため、あらかじめ確認しておくことで当日もスムーズに進められます。

また、親族の中には「一周忌には参列したかった」と感じる方もいるかもしれません。後々の行き違いや誤解を避けるためにも、家族だけで法要を営む理由や方針を事前に伝えておくと、お互いに気持ちよく法要を迎えられるでしょう。

家族だけの法要でよくある質問(FAQ)

最後に、家族だけで一周忌や三回忌法要を営む場合の、よくある質問をまとめました。

Q:一周忌を家族だけで行うのは失礼ですか?

A:一周忌は、故人が亡くなられてから1年の節目となる大切な法要です。そのため、これまでは親族や親しかったご友人などにも声をかけ、多くの方に参列いただくケースが一般的でした。

しかし近年は、ライフスタイルや価値観の変化により、家族葬を選ぶ方が増えています。それに伴い、一周忌や三回忌などの法要も、ご家族だけで営むことは珍しいことではなくなりました。

法要の規模に決まりはないため、ご家族の意向やご親族との関係性などを考慮し、無理のない形で営むことが大切です。

Q:親戚を呼ばない場合は連絡したほうがいいですか?

A:一周忌や三回忌の法要に親戚を招かない場合は、事前または事後のいずれかのタイミングで連絡すると丁寧です。

基本的には、「一周忌法要を家族のみで無事に執り行いました」という事後報告をするケースが多く見られます。

一方で、「今回は家族のみで法要を執り行います」と、事前にお知らせするケースもあります。 特に、参列を希望される可能性があるご親族や、故人と親しかった方には、失礼のないよう事前にご連絡しておくと安心です。

ただし、事前にご連絡すると、香典や供花などのお気遣いをいただく可能性があります。辞退する場合は、その旨もあわせて伝えておくと、相手も安心して受け止めることができるでしょう。

Q:会食をしなくても問題ありませんか?

A:法要後の会食は必須ではありません。
特に、ご家族だけで法要を営む場合や、ご高齢の参列者が多い場合には、ご家族や参列者の負担を考慮して、会食を行わないケースも少なくありません。

会食を行わない場合は、事前の案内でその旨を参列者へ伝えておきましょう。また、会食の代わりに、返礼品と合わせてお弁当や折詰料理をお渡しするご家庭もあります。

Q:香典は辞退してもいいですか?

A:一周忌や三回忌の法要でも、香典を辞退することは問題ありません
近年は、ご家族や参列者の負担を軽減するため、香典を辞退するご家庭も少なくありません。

香典を辞退する場合は、当日に戸惑う方が出ないよう、事前の案内や家族間の取り決めなどで、その旨をあらかじめ共有しておきましょう。

一周忌・三回忌は家族に合った形で故人を偲びましょう

近年は、家族葬の広がりとともに、一周忌や三回忌も家族だけで営むご家庭が増えています。

法要の規模に決まりはないため、ご家族の事情や故人のご意思を尊重しながら、無理のない形を選ぶことが大切です。

一方で、ご親族や故人と親しかった方へのご案内や、会食の有無、香典・服装などについては、事前に家族で方針を決め、必要に応じて参列者へ共有しておくと安心です。

家族だけの法要であっても、故人を偲ぶ気持ちに変わりはありません。大切なのは形式ではなく、故人へ感謝を伝え、ご家族が心穏やかに故人を偲ぶ時間を過ごすことではないでしょうか。

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