
家族葬では、身内や親しい方のみで葬儀を行うため、葬儀に参列できなかった方から「後日、自宅へ弔問に伺いたい」と申し出を受けることがあります。
しかし、ご遺族にとっては葬儀後もさまざまな手続きや片付けがあり、対応が負担になることもあります。そのため、弔問を受けるかどうかは、故人やご遺族の状況を踏まえて決めることが大切です。
そこで今回は、家族葬後の弔問対応に関するご遺族側のマナーと必要な準備について、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
自宅への弔問は断ってもよいか
受ける前に準備しておくこと
当日の服装と応対のマナー
突然の弔問を受けたときの対応
家族葬後の自宅弔問は断ってもよい?
家族葬後は、葬儀に参列できなかった方から、ご自宅への弔問を希望されることがあります。
弔問は、故人を偲び、お別れの気持ちを伝えるためのものでもあるため、断りにくいと感じるご遺族も少なくありません。
しかし、弔問の希望があったからといって、必ず受け入れなければならないということではありません。
葬儀後のご遺族は、法要の準備や相続などの各種手続きで慌ただしい時期を過ごしています。そのため、精神的・体力的に余裕がない場合は、無理に弔問を受け入れず、お断りしても問題ありません。
自宅への弔問を受ける前に準備しておきたいこと
ここでは、もし、ご自宅への弔問を承諾した場合、事前に準備しておきたいことについてご紹介します。
玄関や弔問する部屋を整えておく
ご自宅への弔問となるため、玄関周りや祭壇・仏壇のある部屋など、弔問客の目にふれる箇所については、掃除をしてきれいに整えておく必要があります。
後飾り祭壇や仏壇を整えておく
部屋同様に、後かざり祭壇や仏壇自体も、きれいに整えておきましょう。
お茶やお菓子は無理のない範囲で用意する
自宅に弔問に来ていただく場合、お茶やお菓子を用意しておくと丁寧です。
ただし、葬儀後のご遺族は精神的にも体力的にも余裕がないことも多いため、お茶やコーヒーだけなど、無理のない範囲で問題ありません。
お茶菓子を用意する場合は、その場で食べきれないときにも持ち帰っていただけるよう、個包装で日持ちがするものを選びましょう。相手の好みがわからない場合は、和菓子・洋菓子などいくつか種類を揃えて選べるようにしておくと安心です。
香典やお供えを受け取るか家族で決めておく
ご自宅弔問の際、弔問客から香典や供花・供物等をいただく場合があります。もしいただいた場合は、お返しをご用意する必要があるため、受け取るか辞退するかを事前に家族で決めておくと安心です。
また、もし辞退する場合は、事前にお伝えしておくと、相手のお手を煩わせる必要おなくなります。
自宅への弔問を受ける際のマナー
ここでは、ご自宅への弔問を受ける際のご遺族側のマナーをお伝えします。
服装のマナー
自宅への弔問を受けるご遺族側の服装は、喪服である必要はありません。弔問の時期にもよりますが、派手な色柄やスウェットなどカジュアルすぎる服装は避け、黒・紺・グレーなどの落ち着いた色の平服を着用しましょう。
挨拶のマナー
弔問客が来たらまずお礼を伝えます。
弔問客から香典や供物をいただいた場合、お礼を伝えた上で、辞退していない場合は両手で丁寧に受け取りましょう。
その後、自宅にあがりお線香をあげてもらう場合は、仏壇や祭壇のある部屋へ案内します。
部屋では、いただいた香典や供物を仏壇にお供えし、無理のない範囲でお茶やお茶菓子でおもてなしをしましょう。
この時、無理に勧める必要はありません。
弔問客が線香をあげ、「それではこれで失礼します」と帰り支度を始めたら、感謝の気持ちを伝え、お見送りしましょう。
最後は玄関先まで同行し、丁寧にお礼を伝えましょう。相手の姿が見えなくなるまでお見送りをするとより丁寧です。
対応のマナー
弔問客との会話は、故人の思い出話などで長くなってしまうこともあると思いますが、ご自身の負担にならないよう、無理に会話を続ける必要はありません。頃合いを見て、感謝を伝えつつお見送りしましょう。
弔問客の中には、玄関先で香典や供物を渡して、その場で帰ろうとする人もいます。その場合は、可能な範囲で「もしよろしければお線香をあげて行かれませんか?」と一言お声がけすると丁寧です。ただし、弔問客が玄関先を希望しているのであれば無理に勧める必要はありません。
また、香典や供物等を辞退している場合は、お気持ちだけありがたく受け取り、お断りしても差し支えありません。その際は、次のように伝えられるとよいでしょう。
「お気持ちをいただき、大変ありがたく思います。ただ、今回は香典を辞退させていただいておりますので、お気持ちだけありがたく頂戴いたします。」
突然の弔問を受けたときの対応
家族葬後に、突然自宅へ弔問客が訪れることがあります。その場合は、無理のない範囲で対応しましょう。
自宅にあがってもらうことが難しい場合は、玄関先でお礼を伝え、丁寧にお断りしても問題はありません。
また線香をあげてもらう場合でも、お茶菓子の用意がない場合は、お茶やコーヒーなどの飲み物を出す程度でも充分です。
ケース別の対応例は、次のとおりです。
「せっかくお越しいただきましたので、よろしければお線香をあげていってください。」
「お心遣いをいただきありがとうございます。ただ、まだ落ち着かない状況ですので、本日は玄関先で失礼させていただければと思います。」
「わざわざお越しいただき、本当にありがとうございます。ただ、今回は家族だけで静かに過ごしたいと思い、弔問を辞退しております。お気持ちだけありがたく頂戴いたします。」
家族葬後の弔問は、ご遺族が無理をしないことも大切
家族葬後は、葬儀に参列できなかった関係者が弔問に訪れる機会が増える傾向にあります。
しかし、葬儀後は、ご遺族も法要準備や各種手続きでお忙しい時期です。「せっかくのご厚意に応えなければ」と焦ってしまうかもしれませんが、ご遺族が無理なく対応できる範囲で受け入れれば問題はありません。
大切なのは、弔問客への配慮だけでなく、ご遺族自身が無理なく故人を偲ぶ時間を過ごせるようにすることです。
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