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2024.05.04

一周忌とは?何をすればいいの?流れや準備段階ですること、当日のマナーを解説 

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故人様がお亡くなりになられてから1年の節目となる一周忌には、ご家族やご親族、ご友人などを交えて大々的に法事が行われます。四十九日法要の次に大きな節目となる一周忌法要には何をし、どのような準備が必要になるのでしょうか。
今回は、一周忌の法事に行うことや、当日の流れ事前準備にするべきことなどを解説します。服装や香典のマナーもお伝えしますので、一周忌法要を行うご家族様はもちろん、ご参列予定の方もぜひ参考にしてください。

一周忌とは

一周忌とは、故人様がお亡くなりになられてから満1年の命日に迎える忌日で、この日を境にご家族様の喪が明けるとされています。この一周忌には一周忌法要が執り行われます。四十九日法要の次に行われる大きな法要で、親族や親しいご友人などをお招きして大々的執り行われることが多いです。
忙しい現代においては、一周忌にあたる命日が平日の場合は、より多くの人に集まってもらえるようにと、近い土日に繰り上げて法要を行うのが通例です。命日よりも後の土日に繰り下げるのはマナー違反になってしまうので気をつけましょう。

一回忌との違い

似たような言葉に「一回忌」があります。一回忌は「一回目の忌日」、すなわち亡くなられた日のことを指しています。そのため、「一周忌」は回忌で表すと「二回忌」にあたります。亡くなられてから2年目の節目を「三回忌」、6年目の節目を「7回忌」というように、回忌名と年数にズレが生じるのはそのためです。年忌法要は、基本的には二回忌を一周忌と言い、それ以外の回忌は、例えば三回忌なら(3ー1=2年後)というように、回忌名から1を引いた年数に行われると覚えておきましょう。

一周忌には何をする?


一周忌には、故人様やご先祖様を偲び、冥福を祈るために法要を行います。法要はお寺やご自宅などで行われます。祭壇には、参列者からのお供物が供えられ、僧侶による読経や法話、参列者による焼香などが行われます。法要の後、お墓が近ければみなさんでお墓参りをし、最後にお斎(おとき)という食事会が行われるのが一般的です。

ちなみに、よく法要と法事の違いがわからないというお声を耳にしますが、この法要から食事会までを含めた一連の行事のことを「法事」といっています。

一周忌の法事の流れ

① 僧侶入場
② 施主 はじまりの挨拶
③ 僧侶による読経
④ 焼香
⑤ 僧侶による法話
⑥ 施主 締めの挨拶
⑦ お墓参り
⑧ お斎(食事会)

上記のような流れで一周忌の法事は執り行われます。

法要の際の席順ですが、基本的に祭壇に向かって右ブロックに施主・ご家族様・ご親族様といったように故人様との関係の深い順にお座りになり、左ブロックに近親者やご友人などの関係者様がお座りになります。

焼香も、故人様と関係の近しい方から順番に行いますので、施主様を最初とし、右ブロックにお座りの方から、着席順に行う流れになります。

また、法要後のお墓参りは、お墓が遠方の場合は行いませんが、近い場合は一周忌のタイミングでみなさんでされることが多いです。もし四十九日法要の際に納骨をされなかった場合は、一周忌法要のタイミングで納骨をするというご家族様もいらっしゃるでしょう。

一周忌の準備は何をすればよい?

続いては、一周忌の法事を行うために、ご家族様が準備しておくべきことについてお伝えしたいと思います。日程調整から、会食の予約まで多岐に渡りますので一つずつ順を追って説明していきたいと思います。

①日程調整


まずは、法事を行う日時を決めます。先述した通り、故人様がお亡くなりになられてから一年後の命日が一周忌となりますが、その日が平日の場合は、それより以前の土日に繰り上げて行うこともできます。ご家族様のご都合がよく、多くの方が集まりやすい日時に設定しましょう。

②場所を決める


次に会場を決めます。候補となる会場は以下の通りです。

✔️お寺 
✔️自宅 
✔️葬儀社や霊園の管理する会場
✔️ホテルなど

自宅以外の場所で行う場合は予約が必要になり、日程調整にも影響するので注意しましょう。

③僧侶へ依頼する


僧侶への依頼は、菩提寺がある場合とない場合とでやり方が異なります。菩提寺とは先祖代々のお墓があるお寺のことです。

菩提寺がある場合は、菩提寺に連絡をして希望日を伝えましょう。菩提寺がない場合は、葬儀の際にお世話になったお寺に相談してみるのが一番よいでしょう。また最近はインターネット上で僧侶紹介サービスなども充実していますので、そちらをあたってみてもよいと思います。

家族葬のタクセルでも、宗教者紹介サービスを行っています。詳しくはお問い合わせください。

④案内状を用意する


参列者が親族のみの少人数の場合は電話連絡でもよいですが、ご友人など多くの関係者様にお集まりいただく場合は案内状を用意して事前にお送りしておく必要があります。案内状は一般的にハガキや手紙でお知らせしますが、メールでお送りする場合もあります。いずれにしても、法要が行われる1~2ヶ月前には届くように準備しましょう

記載する内容は、時候の挨拶に始まり、日時・会場・会食の有無・返信のお願いと期限・返信方法・施主の名前と連絡先を必ず記載してください。

⑤食事会(お斎)の会場の予約


法要の後に食事会を設ける場合は、会場を決めて予約をしておきましょう。食事会は故人を偲び、集まってくれた方々へ感謝の気持ちを伝える場でもありますが、もちろん無理に設定する必要はありません。必要な場合は仕出し料理を注文したり、近くの料理店を予約したりします。また食事会を設ける場合は以下の点に注意しましょう。

✔️予約の際に一周忌の法事の席であることを伝える
→ 間違えておめでたい料理が出てきてしまわないように、あらかじめ伝えておきましょう。

✔️僧侶が食事会に参加できるかを確認しておく
 → 参加できない場合は、お食事代の代わりに、お布施と合わせて「御膳料」もお渡しする必要があります。

✔️席順をあらかじめ決めておくと安心
→ 基本的には僧侶が上座に、その隣に施主が座ると覚えておきましょう。次に親族以外の参列者が座り、親族は最も僧侶から遠い下座に座るのが一般的です。

✔️献杯の挨拶をする人を決めておく
→ お斎では、施主挨拶の後に献杯の挨拶があり、食事が始まります。あらかじめ誰にお願いするかを決めて、依頼しておきましょう。

⑥返礼品を手配しておく


参列者が持参する香典に対する香典返しの意味も含めて返礼品を用意しておきます。返礼品は、3,000円〜5,000円程度の金額を目安に、基本的にはお茶やコーヒー、石鹸や洗剤、個包装されたお菓子など、日持ちするものやいくつあっても困らないものを選びます。また最近はカタログギフトを選ぶご家族様も増えています。

そして、返礼品には掛け紙をつけてお渡します。水切りは、黒白もしくは双銀の結び切りとし表書きは「志」「粗供養」「御礼」のいずれかにします。

⑦お布施を用意しておく


当日までに僧侶へのお布施も用意しておきましょう。お布施の金額は、あくまで目安となりますが、一周忌なら3万円程度が相場となります。それ以外に僧侶の交通費として「お車代」を5,000円〜1万円程度、僧侶が食事会に参加されない場合は「御膳料」として5,000円〜2万円程度をお渡しするのが一般的です。また香典は新札だとマナー違反となりますが、お布施の場合は新札をお包みする方がよいとされています

お布施を入れる封筒は白無地の封筒を用い、表書きには「お布施」と書きます。ちなみに最も丁寧な包み方は、半紙で一度お金を包んだ後、奉書紙で上包みをする方法ですが、コンビニなどで買える無地の白封筒が一番手軽に手に入れやすくマナー違反にもなりません。

⑧お供物を用意する


お供物は前日までに用意しておきましょう。御供物には、お線香や、果物、お花などを選ぶのが一般的です。また、故人様が好きだったものを用意してもよいでしょう。

一周忌の法事の参列マナー

ここでは、一周忌の法事に参列する際の服装・香典のマナーや施主様が行う挨拶のマナーをお伝えします。

服装のマナー

一周忌の服装は施主や親族は、準喪服一般参列者の方も特に指定がなければ準喪服または略喪服を用います。よく、身内中心の法要の場合は、案内状などに「平服でお越しください」などと記載があることもあります。その場合も普段着では行かずに略喪服を着用しましょう。

【準喪服】
男性
・ブラックスーツ
・白い無地のシャツ
・黒色のネクタイ
・黒い革靴
女性
・黒のワンピースやアンサンブルなど一般的に喪服といわれる服装
・黒の革靴
・布製の黒いバック

【略喪服】
男性
・黒、ネイビー、チャコールグレーなど地味な色合いのスーツ
・無地の白シャツ
・黒色のネクタイ
・黒の革靴
女性
・黒のワンピースまたはスーツ
・黒のパンプス
・黒色のバック

基本的に華美な服装は避け、結婚指輪以外のアクセサリーはなるべくつけないようにします。また仏教では殺傷がタブーとされているため、革製の服や小物も避けるのがマナーです。

施主挨拶のマナー

一周忌法要の始まりと終わりのタイミングで施主が挨拶する場があります。また食事会の始まりと終わりにも挨拶を行います。施主挨拶は、あまり長々と話さず簡潔に「誰の法要であるか」「参列者への感謝の気持ち」などを述べるようにします。

香典のマナー

最後に香典のマナーです。
一周忌法要で参列者が持参する香典の相場は、故人様とその方の関係性によって変わります。もちろん故人様との関係性が近いほど金額は高くなります。下記の相場を一つの目安として参考にしてください。

故人様が両親または義父母の場合:3万円〜10万円 
故人様が叔父・叔母の場合:1万円〜3万円 
故人様がそれ以外の親戚の場合:5千円〜1万円

一周忌の節目を気持ちよく迎えるために

ここまで、一周忌の法要や法事で行うことや、準備に必要なことなどを解説してきましたがいかがでしたでしょうか。特にご家族様においては、準備段階でさまざまな連絡調整や手配が必要になりますので、一つ一つチェックしながら進めていきましょう。

また参列する方の立場からも、服装や香典などのマナーをお伝えしてきましたが、一番大切なのは故人様を偲ぶ気持ちです。故人様への感謝の気持ちが伝わるような法要になるよう願っております。

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