
例年、7月から10月は台風シーズンです。
「もし台風や大雨になったら葬儀は予定通り行われるの?」
と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、台風や大雨でも、基本的には葬儀は予定通り行われるケースがほとんどです。ただし、天候や交通機関の状況によっては、やむを得ず延期されるケースもあります。
そこで今回は、台風や大雨でも葬儀が行われる理由や延期になるケース、参列者が注意すべきポイントを解説します。
また、ご遺族が延期を判断する際のポイントについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
台風や大雨でも予定通り葬儀を行うケースがほとんど
台風や大雨に関わらず、多くの場合、葬儀は予定通り行われます。
なぜなら、葬儀が故人との最後のお別れの場であり、火葬場や式場、僧侶など多くの関係者との日程調整が必要となるためです。
もし延期とした場合、再度、親族や僧侶・火葬場と日程を再調整し、その上で参列者全員に連絡をしなければなりません。一度決まった日程を変更することは簡単ではないため、天候だけを理由に変更されるケースは多くありません。
台風や大雨で、延期が検討されるケースとは
基本的には、予定通り葬儀が執り行われることが多いものの、状況によっては日程変更が検討されることもあります。
ここでは、どのようなケースで延期が検討されるかをご紹介します。
公共交通機関の運休や高速道路等の通行止め
たとえば、鉄道が広い範囲で計画運休を実施したり、高速道路や一般道が通行止めになったりすると、多くの参列者や関係者が会場へ向かうことが難しくなります。このように安全な移動が困難な状況では、延期が検討されることがあります。
避難指示が発令され、安全が確保できない
台風や大雨などの自然災害では、自治体から避難指示や緊急安全確保が発令されることがあります。このような状況では、参列者や関係者の安全確保を第一に考え、延期が検討されることがあります。
火葬場や斎場が利用できない
火葬場や斎場は、可能な限り通常通りに運営することが一般的です。
ただし、台風や大雨による土砂災害や浸水、停電などの影響で施設が利用できなくなった場合は、予定通り火葬や葬儀を執り行えないことがあります。
また、自治体が運営する火葬場や斎場では、災害対応を優先するため、自治体の判断で臨時休業とするケースも考えられます。このような場合は、火葬場や葬儀社と調整の上、延期が検討されます。
葬儀の日程変更は誰が判断する?
台風や大雨による葬儀の延期は、誰か一人が決めるものではありません。
葬儀社が、喪主をはじめご遺族の意向を尊重しながら、火葬場や式場、僧侶など関係各所と調整したうえで、実施の可否や日程変更の必要性について相談・検討します。
台風や大雨で葬儀の延期が検討される場合の流れ【喪家向け】
葬儀の延期を検討する際は、葬儀社とも相談の上、以下のような流れで進むことが多いです。
【延期を検討する場合の流れ】
1.喪家が葬儀社に対応を相談する
2.葬儀社が状況を確認する
3.葬儀社と喪家が相談して対応を決定する
1.喪家が葬儀社に対応を相談する
台風の接近が予想され、葬儀への影響が心配な場合は、できるだけ早めに葬儀社へ相談しましょう。
たとえば、
「台風の影響で遠方の親族が参列できない可能性がある」
「公共交通機関の運休が発表されている」
など、不安な点があれば早めに共有しておくことが大切です。
2.葬儀社が状況を確認する
葬儀社は、気象情報や公共交通機関の運行状況、火葬場や斎場の運営状況を確認します。
必要に応じて、僧侶や霊柩車、供花業者など関係各所とも連絡を取り、安全かつ滞りなく葬儀を執り行えるかを総合的に判断します。
3.葬儀社と喪家が相談して対応を決定する
確認した状況をもとに、喪家と葬儀社で相談し、予定どおり実施するか、日程変更を検討するかを決定します。
なお、日程変更を行う場合は、火葬場や式場、僧侶の予定を再調整する必要があるため、変更が難しいケースもあります。そのため、安全面や関係者の状況を踏まえながら、最適な対応を検討することが大切です。
台風や大雨の日に参列するときの注意点【参列者向け】
実際には、台風や大雨でも多くの場合、葬儀は予定通り行われます。ここでは、台風や大雨の日に葬儀に参列する際の注意点をお伝えします。
最新の交通情報を確認する
出発前に、最新の交通状況を確認しておきましょう。
たとえば、高速道路が通行止めになっている場合は公共交通機関を利用したり、鉄道が計画運休になっている場合は早めに車で出発したりするなど、状況に応じて移動手段を検討することが大切です。
時間に余裕を持って出発する
台風や大雨の日は、公共交通機関が通常通り運行していない可能性や道路渋滞が予想されます。そのため、特に遠方から参列する場合は、通常よりも時間に余裕を持って出発すると安心です。
足元に注意した服装を心掛ける
大雨や台風の日は、喪服が雨で濡れてしまったり、転倒したりする恐れがあります。
移動時はレインコートや防水性のある靴を着用すると安心です。もし長靴で向かう場合は、会場で喪服に合う靴へ履き替えるとよいでしょう。雨具や長靴は、会場に入る前にビニール袋に入れ、クロークがあれば預けます。クロークがない場合は会場の指示に従いましょう。
また、雨具や長靴は、派手な色柄は避け落ち着いたデザインを選ぶのがマナーです。
無理をして参列しない
大雨や台風の日は、無理をしないのも大切なことです。
参列者の方の中には、ご高齢で通常時でも移動が困難という方もいると思います。そのような場合は、安全を第一に考えて、無理をせず欠席することも検討しましょう。
台風や大雨で葬儀に欠席する場合のマナー【参列者向け】
ここでは、台風や大雨でやむを得ず葬儀に欠席する場合の、参列者のマナーをご紹介します。
速やかに連絡する
台風や大雨の影響で参列が難しいと判断した場合は、速やかに喪家または葬儀社へ電話で連絡をするのがマナーです。当日に急な欠席となるよりも、事前に事情を伝えておくことで、喪家も人数の把握や会食の準備などを調整しやすくなります。
その際は、「台風の影響で公共交通機関が運休しており、参列が難しくなりました」など、理由を簡潔にお伝えしましょう。
もし、葬儀の1時間前など直近の連絡となってしまう場合は、葬儀社のスタッフに伝言を頼むなど、ご遺族の負担にならないように注意しましょう。
供花や弔電を送る
葬儀を欠席する場合、供花や弔電を送って弔意を示す方法もあります。供花はお通夜の数時間前まで、弔電は遅くとも葬儀・告別式が開式する数時間前までに送るのがマナーです。送り先の住所は葬儀会場とし、喪主宛に送りましょう。
ただし、家族葬では供花や弔電を辞退している場合もあるため、事前に確認すると安心です。
後日、香典を郵送する
葬儀に参列できなかった場合でも、香典は郵送することができます。
香典を送る際は現金書留を利用し、葬儀後1週間以内を目安にできるだけ早めに送りましょう。その際は、お悔やみの手紙を添えて送るとより丁寧です。
なお、家族葬などでご遺族が香典を辞退されている場合は、その意向を尊重するのがマナーです。
後日、弔問に伺う
葬儀に参列できなかった場合でも、後日ご遺族の都合を確認したうえで、ご自宅に弔問に伺うことは失礼にはあたりません。
ただし、葬儀直後は、ご遺族が各種手続きなどで忙しい時期でもあるため、事前に連絡を入れ、都合の良い日時を確認してから訪問するようにしましょう。
台風や大雨の葬儀でよくある質問(FAQ)
最後に、台風や大雨の葬儀でよくある質問をまとめました。
Q:台風や大雨警報で、葬儀は中止になりますか?
A:台風や大雨警報でも、葬儀は通常通り行われることが多いです。また、予定した日に葬儀を行わないと判断された場合でも、必ず日程調整を行い別日に延期されるため、中止となることはほぼありません。
ちなみに、延期の場合は必ず喪主または葬儀社から連絡がくるため、連絡がない場合は、予定通り行われるケースが多いです。
Q:電車が止まったら欠席しても失礼にはあたりませんか?
A:電車が運休して斎場まで行くことができないなど、やむをえない事情で葬儀に欠席することは失礼にはあたりません。ただし、無断欠席は失礼にあたるため、必ず喪主や葬儀社に電話で連絡しましょう。
その上で、葬儀に間に合うよう弔電を送る、あるいは後日香典を郵送するなどで、弔意を示すことも大切です。ただし、家族葬では、香典や供花、弔電を辞退されている場合もあります。案内状などで辞退の意向が示されている場合は、ご遺族の意思を尊重しましょう。
Q:葬儀に欠席したら、香典はどうすればいいですか?
A:葬儀に欠席した場合でも、香典を郵送することで弔意を示すことができます。葬儀後1週間以内を目安に、なるべく早めに現金書留でお送りしましょう。その際は、お悔やみの手紙を同封するとより丁寧です。
Q:家族葬でも延期することはありますか?
A:台風や大雨でも、葬儀は予定通り行われることが多いですが、広範囲で公共交通機関の運休がある場合や、避難指示が発令され安全が確保できない場合など、まれに延期となる場合があります。
家族葬であっても、一般葬と同様に、安全な実施が難しいと判断された場合は、日程変更が検討されることがあります。
台風や大雨の葬儀は、安全第一で判断を
台風や大雨でも、予定通り葬儀が行われることがほとんどです。
ただし、公共交通機関の広範囲での運休や道路の通行止めがある場合や、自治体から避難指示が出ている場合など、安全が確保できないと判断された場合には、まれに延期になることがあります。
延期の判断は、喪主と葬儀社が相談の上、火葬場や僧侶の状況なども考慮に入れながら総合的に決定されます。
また、予定通り葬儀が執り行われる場合でも、台風や大雨によって安全に移動できないと判断した場合は、無理をして参列する必要はありません。喪家や葬儀社へ連絡した上で欠席を検討するなど、安全を最優先に行動することが大切です。
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