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家族葬の知識

2023.02.28

家族葬の弔問で知っておきたいマナーと注意点(弔問する側・される側)

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ご家族様が参列者を自由に決めることができる家族葬は、葬儀に参列できない方が、葬儀後に弔問に訪れるケースが多くなる傾向にあります。また従来のご葬儀に慣れている関係者の方が訃報を聴きつけ、呼ばれていないのに葬儀当日に弔問に訪れてしまうというトラブルも考えられます。

今回は、ご家族様、関係者様それぞれの立場から、家族葬の弔問で気をつけるべきマナーや注意点についてお伝えしたいと思います。

家族葬とは

参列者をご家族や親しい方々に限定して、少人数でおこなうご葬儀のことを家族葬といいます。ご家族以外にもご親戚、特に親しかったご友人などをお呼びし、数名〜30名程度でおこなうのが一般的です。

葬儀の流れは一般的なご葬儀とは変わりませんが、身内中心なので参列者対応に追われることも少なく、「故人様との最期のお別れの時間をゆっくりと過ごすことができる」「形式にとらわれない自由な葬儀ができる」などのメリットがあり、近年多くの方に選ばれています。

家族葬の弔問で注意すること

家族葬では、お葬式に参列できない代わりに弔問を希望される方が一般的な葬儀に比べて多い傾向にあります。ここでは家族葬を執り行うご家族様、そして弔問を希望される関係者様の両方のお立場から、注意点をお伝えしたいと思います。

ご家族様が注意すべきこと

まず家族葬をおこなうと決めたら、弔問をご遠慮いただきたい関係者にはすぐに死亡報告をせず、事後報告をおこなうことをお勧めします。
報告のタイミングはなるべく早いにこしたことはありませんが、特に決まりはありませんので、葬儀が終わり少し落ち着いたタイミングでお知らせしましょう。また後日ご自宅への弔問もご遠慮いただきた場合は、事後報告の際に弔問辞退のお願いをひとこと添えて、明確に意思表示をすることが大切です。

事後報告の方法は、直接会って・電話で・メールで・手紙でなどがありますが、いずれの場合でも、以下のポイントを押さえておきましょう。

– 事後報告でお伝えするポイント –

・誰が、いつ(何年何月何日)にお亡くなりになったか。
・「葬儀は家族葬で執り行いました」というご報告
・「ご報告が遅くなってしまい申し訳ありません」という謝罪
・「生前は故人が大変お世話になりました」という御礼
・「弔問(・香典・供花・供物等)はご遠慮いたします」という辞退の意思表示
※弔問以外にも香典や供花など、辞退されるのであれば併記します

関係者様が注意すること

家族葬は故人やご家族様のご意向が色濃く反映されたご葬儀ですので、ご家族様のご意向を尊重するのがマナーです。そのため家族葬に呼ばれていないのに弔問に訪れることは避けましょう。また、事前・事後の弔問についても、弔問辞退のご意向があれば控えましょう。

辞退したにも関わらず弔問があった場合の対応(ご家族様)

家族葬は近年急激に需要を伸ばしているご葬儀形態ですので、家族葬という言葉を知っていてもマナーまでは知らないという方はたくさんいます。まだ葬儀ときけば駆けつけるものと思っている方もいらっしゃるため、葬儀当日に突然の弔問客に驚かれることもあるかもしれません。

もしご葬儀当日にお呼びしていない方の弔問があった場合でも、故人様との関係が深い方であれば、ありがたく弔問を受けいれましょう。ただ、会社関係者などそれほど親密でなかった方からの弔問であれば、丁寧にお断りしても問題はないでしょう。

弔問以外の弔意の示し方(関係者様)

家族葬の訃報を受け取った方の中には、直接お見送りすることが叶わず戸惑われる方もいらっしゃるかと思います。故人様との関係が深いほど何もできないことにもどかしさをおぼえることでしょう。
そのような場合は、お花やお菓子をお送りしたり、お線香をお送りすることで弔意をお伝えすることもできます。ただ、家族葬ではお返しの手間をかけたくないなどの理由から香典や供花・供物などを辞退されているご家族も多いです。その場合はご意向を尊重するのがマナーですので、相手の手を煩わせずに最もシンプルに弔意を伝える方法として、お電話やお手紙で弔意をお伝えしてみるのもよいかもしれません。

– お悔やみのお手紙で伝えること –

故人様との関係/ご家族様への弔意/故人様との思い出や感謝の気持ちなど

葬儀後の弔問のマナー(関係者様)

身内のみの家族葬では、葬儀当日に直接お見送りすることはできないため、葬儀後にご自宅に弔問に伺いたいという方も多いと思います。その場合は失礼のないよう、マナーを守った行動を心がけましょう。

葬儀後3日頃〜四十九日までの間に弔問する

葬儀後に弔問に訪れるタイミングは、お忙しい直後は避け、お葬式から3日程度あけた頃から四十九日までの間にお伺いするのがマナーとされています。ただ必ず四十九日までに伺わなくてはいけないということではありませんので、もし四十九日以降に訃報を知った場合などは、事前にご家族様に伺ってよいか確認してみてください。

事前連絡を忘れずに

基本的に葬儀後に弔問に伺う際は、事前にご家族様のご都合を確認しご了承を得ておきましょう。もちろんお断りされる場合もあります。その場合はご家族様のお気持ちを考え、遠慮するのがマナーです。

辞退の意向がなければ、香典や手土産を持参する

弔問の許可が得られ、香典辞退のご意向がなければ、香典を持参します。香典を辞退されている場合は、お花やお菓子をお持ちしてもよいでしょう。ちなみに、香典の表書きは四十九日前であれば「御霊前」四十九日明けであれば「御仏前(御佛前)」とします。

葬儀後の弔問時の服装

お葬式後は、ご家族様は少しずつ日常に戻ろうとしています。葬儀を連想させてしまう、喪服は避け、派手ではない平服を着用しましょう。

男性ならビジネススーツやジャケットとスラックス、女性ならワンピースやアンサンブルなど喪服に見えない落ち着いた色味の服装を選びます。また、靴やバックは光沢のある素材は避け、アクセサリーもつけないようにしましょう。

家族葬の弔問は、する側もされる側もマナーを守って気持ちよく

会社の方々やお知り合いなども含め大々的におこなう一般葬と違い、家族葬は参列者を限定しておこなう小規模な葬儀です。

「身内だけでゆっくりお見送りがしたい」「当日の参列者対応や香典返しなどの手間を省きたい」という理由から家族葬を選ばれるご家族様が多いため、家族葬ではそのようなご家族様のご意向を尊重することが何より大切になります。

またご家族様の方でも、弔問を辞退される際は明確にお伝えするようにしましょう。

【まとめ】ご家族様の注意点

・葬儀に参列いただかない方への訃報は、葬儀後にお伝えする。
・弔問辞退の意向がある場合は、明確にお伝えする。
・葬儀にお呼びしていない方からの弔問があった場合も親しい方の弔問であればありがたく受けいれる。

【まとめ】関係者様の注意点

・家族葬には、ご家族様から弔問依頼がなければ参列しない。
・葬儀後、ご自宅に弔問する際には、事前連絡の上マナーを守った服装で伺う。
・弔問をお断りされた場合は無理を通さず、お悔やみの手紙など別の方法で弔意をお伝えする。

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