人がお亡くなりになる時、その少し前に危篤という状態になります。
しかし危篤とは具体的にどのような状態をいうのでしょうか。危篤と言われても、回復の見込みはあるのかなども気になると思います。
今回は危篤とはどのような状態のことをいうのか、また医師から危篤を告げられた時、ご家族様はまず何をすればよいのか、関係者への連絡方法やとるべき行動について詳しく解説します。
目次
危篤とは
病気や怪我などの回復の見込みがなく、いつお亡くなりなってもおかしくない状態のことを危篤といいます。危篤というと昏睡状態や意識不明の状態を想像するかもしれませんが、意識があっても危篤と判断されることはあります。周囲から見て意識がないように見えても、実際は意識があり、周囲の会話などが聞こえていることもありますので、伝えたいことがあれば、積極的に声かけをしてあげましょう。
危篤から持ち直すケースはあるの?
厳密に言うと危篤は、「病気や怪我の状態が非常に悪く、間もなく亡くなってしまうだろうと予測される状態」のことを言うため、もちろん容態を持ち直す可能性もあります。あくまで医師がその時の状況を総合的に判断した結果なので、100%正確であるとは言えず、危篤と言われてから病状が回復し、数ヶ月〜数年生き続けたケースもあります。ただ、いずれにしても臨終がそばまで迫ってきていることは覚悟しておきましょう。
危篤と言われたらまずすること
医師から危篤と告げられた時にするべきことをまとめました。
まずは気持ちを落ち着かせる
危篤を告げられて冷静でいられる人の方が少ないと思います。動揺してしまうのは自然なことです。しかしここからは時間との戦いにもなるため、慌てずに行動ができるよう、まずは深呼吸をして心を落ち着かせましょう。危篤は命の危険が迫っている状況ですが、絶対に回復しないと言うわけではありません。どちらに転んでも気を確かに持っていられるよう、心の準備をして臨みましょう。
病院へ向かう準備をする
危篤の連絡を受けたら、真っ先に病院へ向かいます。泊まりがけになる可能性も考え、着替えや常備薬、携帯の充電器などを持参しておくと安心です。
必要な人に連絡を入れる
親族や大切なご友人など、万が一の場合、最後に顔をみておいてほしい人にまず連絡を入れましょう。連絡方法は直接リアルタイムで伝えられる電話が確実です。危篤の連絡に限っては、深夜早朝でも失礼には当たりませんので、第一報は必ず電話で伝え、繋がらなかった場合は留守番電話に入れる、またはメールやLINE、FAXを送るなどの方法で、とにかく急ぎで事実を伝えることを優先しましょう。またメールなどで一報を入れたあとも、必ず後から電話で連絡を入れることを忘れないようにしてください。
危篤の連絡を誰に、どのように伝えるかについては、「危篤の伝え方」の章で後述します。
葬儀社の目星をつけておく
危篤の時に葬儀のことを考えるのは不謹慎と思われるかもしれませんが、万が一のことを考えて葬儀社の目星をつけておくことは安心感にも繋がります。もちろんこの時点で決める必要はありませんが、目星をつけておく程度にでも探しておきましょう。
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危篤の伝え方(誰に、どのような方法で?)
上述したように危篤の連絡は、メールやSNSでは見逃してしまう可能性があるため、電話でお伝えするのが望ましいです。ここでは、危篤を伝えるべき人の範囲と、伝える内容、会社に伝える際の注意点などを解説しますのでぜひ参考にしてください。
危篤の連絡を伝える人の範囲は?
親族は三親等までには伝えるとされています。三親等とは、配偶者、子、孫、父母、祖父母、おじおば、兄弟姉妹、甥姪に当たります。とはいえ血縁の濃さよりも、本人との関係性を重視し、三親等以内であっても不仲だったり疎遠だったりした方よりも、血縁は薄くともお世話になった方を優先するなど、臨機応変に対応しましょう。
もちろん、血縁関係こそなくても、特に親しいご友人などに立ち会ってもらうこともあります。急性の病気や交通事故などの怪我が原因の場合は突然のことで難しいとは思いますが、がんなどの進行型の病気の場合は、お元気なうちにいざと言う時に誰に連絡して欲しいかをあらかじめ確認し、連絡先を聞いておくと慌てずにすみます。
ただし、病院内にお越しいただくことになるため、あまり大勢の方が集まり過ぎてしまうと周りの患者さんのご迷惑になってしまう可能性がありますので、その点だけ気をつけてください。
危篤の連絡で伝える内容は?
危篤の連絡をするときに、伝える内容は以下のとおりです。
・急な連絡のお詫び
・自分の名前と危篤の人との関係
・入院している病院の情報(名称・住所・病室番号)
・危篤の人の病状
・自分の電話番号
相手の方がご自身の連絡先を知っているとは限りませんので、困った時にすぐに連絡ができるよう、最後に自分の携帯番号も忘れずに伝えましょう。
伝え方の例文は以下のとおりです。
【危篤の電話連絡(例文)】
夜分遅くに失礼します。
〇〇の娘の△△と申します。
かねてから病気療養中でしたが
先ほど医師から危篤の連絡を受けました。
現在は意識不明の状態です。
●●さんには息のあるうちにぜひ一度会っていただきたく
ご連絡いたしました。
病院は、□□□□病院の●階▲号室で
住所は ■■■■■■■です。
私の携帯番号は080-〇〇〇〇-〇〇〇〇ですので
何かありましたらご連絡いただければと思います。
遠方の方への連絡はどうする?
遠方の方に危篤の連絡をする場合は、配慮が必要です。すぐに病院に向かってもらうのか、その場で待機していてもらうのかは、関係性に応じて適宜判断をしてお伝えしましょう。
遠方からきていただく場合は、宿泊費や交通費をこちらで負担しなければならないこともあります。
伝える相手への配慮も忘れずに
危篤の連絡は、相手にショックを与える可能性があります。病気療養中の方や高齢の方など配慮の必要な方には、連絡するかしないかも含めて、よく考えてお伝えする必要があります。
会社への連絡はどうする?
ご家族が危篤の場合、会社をお休みする必要が出てくるかもしれません。そのため、会社への連絡も必要になります。この場合は深夜・早朝は避け、なるべく早めに連絡するのがマナーです。営業時間内で、電話に出られそうな時間帯を見計らって上司に連絡をしましょう。また状況によっては数日お休みすることになるため、随時状況報告をしながら連絡を取り合いましょう。
【危篤の場合は忌引き休暇ではなく有給休暇】
ちなみに、危篤でお休みをいただく場合は、忌引き休暇ではなく有給休暇を利用します。会社によっては危篤時の休暇についての決まりがあることも考えられるので、総務部などに確認しておくと安心です。もし有給休暇が残っていない場合は、欠勤扱いになってしまうことも頭に入れておきましょう。
宗教者への連絡もしておくとベター
先祖代々お世話になっているお寺(菩提寺)がある場合は、お寺にも危篤の連絡をしておくことをおすすめします。あまり考えたくないことですが、万が一お亡くなりになられた場合は、葬儀にお務めにきていただく必要があるため、できる範囲で状況報告をしておくと、特に遠方の菩提寺の場合などはいざと言う時の初動がスムーズに進みます。
危篤の連絡を受けたら、まずは心を落ち着かせることが大切です
いかがでしたでしょうか。
大切な方の危篤に立ち会うという経験は、誰もが一度は経験することかもしれません。そしてそのような状況では、冷静でいられる人の方が少ないです。しかし、関係者への連絡にはじまり、会社や菩提寺への連絡、葬儀社探しなど、危篤の連絡を受けたご家族様がやるべきことはたくさんあります。そしてすぐにでも病院に駆けつけてそばにいてさしあげることが何よりも大切です。
大変な状況の中で、何をすれば良いかわからず頼れる人もいないと言う時に、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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