いつのまにか当たり前のように耳にするようになった「終活」という言葉。
人生の最晩年に行う活動と思っている方も多いと思いますが、実は若いうちからはじめることで得られるメリットもあります。
今回は、終活を「そろそろはじめようかな」と思っている方も、「まだまだ先の話」と思っている方も、ぜひ参考にしていただきたい「終活のはじめ方」「進め方」についてお伝えします。
目次
終活とは、人生の終わりに向けて準備をする活動のこと
終活とは、自分の人生の最終着点である死に向き合い、それに向けて残りの人生をいかに生きるかを考えるために、生前しておくべき諸々の準備を行う活動のことです。
具体的には資産や財産の整理、葬儀やお墓のこと、介護や医療に対する自分の希望や考えをまとめておくなど多岐にわたります。
終活を行うメリット
①家族の負担を軽減できる
終活を行うことで、葬儀の準備や相続のことなど、本来ならご自身の死後、ご家族が行うべきことを生前に済ませておくことができるため、できるだけ家族に負担をかけたくないという理由から終活を始める方も少なくありません。
②残された人生をどう生きるかが見えてくる
また終活は、ご自身でこれまでの人生を振り返ることにもつながります。やり残したことや、やるべきことが明確になり、残りの人生をどう生きるかについて具体的に考えることができるようになります。そうすることで死に対する漠然とした不安も解消されるかもしれません。
終活をはじめるなら早い方がいい
定年を迎えたタイミングや、配偶者が他界したタイミングなど、何をきっかけに終活を始めるかは人それぞれですが、就活をいつからはじめるべきという決まりは特にありません。終活と聞くと、年齢を重ねて人生の終わりが見え始めた頃にはじめるイメージがあるかもしれませんが、30代、40代の元気なうちにはじめるほうが、より有意義であるともいえます。
30代・40代で終活を始めるメリット
終活は、意外と根気のいる作業ともいえますので、若くて気力も体力も充分にある時期に始めた方が、スムーズに進められることが多いです。また、ご自身の人生についてじっくり考える機会にもなるため、終活をきっかけに何かをはじめようとした場合にも、残された時間が長ければ長いほど人生を有意義に過ごすことにつながります。
終活は、思い立った時がはじめ時
もちろん、終活を始めるタイミングに早すぎる・遅すぎるということはなく、ご自身のタイミングでいつでもはじめることができます。”思い立った時がはじめ時”と思って、肩肘張らずにまずはできることからはじめてみてください。
終活でやるべき具体的な内容
さて、終活とひとことで言っても、やるべきことは多岐にわたります。ここではひとつひとつ時間軸に沿って整理し解説していきます。
老後のこと
【老後の過ごし方について】
まずは老後にやりたいことをリストアップしてみましょう。やり残したこと、やってみたいけどやれていないことなどを書き出してまずは整理してみることが大切です。その中からできることを優先順位をつけ、ひとつひとつ叶えていくことで人生の達成感や充実感を感じられるかもしれません。
【老後の住まいについて】
老後も今の家に住み続けるのか、売却して新しくマンションを借りるのかなど、住む場所について考えることも大切です。たとえば「今の家に住み続けるならリフォーム代が必要になる」など、住居の選択によって必要なコストも変わります。
【老後の資金の整理】
住居や、趣味や旅行などのやりたいことの実現も含め、老後に自分らしく生きるために必要な資金をあらかじめ見積もっておきましょう。もし足りないのであれば別の方法を検討する必要が出てくるでしょうし、使える資金がどれだけあるかによっても計画は変わってきます。
【医療や介護について】
あまり考えたくないことではありますが、ご自身が病に倒れ、医療や介護が必要になった場合のことも、元気なうちから考えておくことが大切です。
たとえば「もし認知症になった場合や介護が必要になった場合にどのような対応をしてほしいか」、「万が一の時の延命治療はどうしてほしいか」など、じっくり考える余裕のある時に考えをまとめておいて、そのことをきちんと意思表示をしておきましょう。
亡くなった時のこと
【葬儀の希望について】
最近は、家族葬や一日葬など葬儀も多様化しています。ご自身が葬儀に対して希望することを具体的に考えておきましょう。最近は遺影写真の生前撮影といったサービスもありますので、事前に遺影写真を指定しておくこともできます。また葬儀の内容や会場、葬儀社の希望があれば伝えておくとご家族に葬儀社選びの面倒をかける心配もありません。
終活の一環でご自身で葬儀社を決めておきたいという方のために、多くの葬儀社は事前相談を行なっています。事前相談をすることで、葬儀のイメージがわいてくるかもしれません。たとえば「費用を極力抑えた葬儀にしたい」「湿っぽい式ではなく、身内や仲のいい友達を呼んで楽しい葬儀にしてほしい」など、ご要望に応じたプランを葬儀社が提示してくれます。またどの程度の費用がかかるかなどもわかるので、余裕がある時に何社か事前相談に行ってみることをおすすめします。
【お墓や納骨先の希望について】
自分が亡くなった後にどこに埋葬してほしいかも決めておきましょう。先祖代々のお墓に入りたいのか、それとも納骨堂や共同墓地がいいのかなど、さまざまなケースの中から自分が希望する納骨先を考えてみましょう。また、最近は海洋散骨や樹木葬など自然葬を希望される方も増えています。埋葬先だけでなく埋葬方法について希望がある場合はその旨を伝えておきましょう。
【交友関係リストを作成する】
ご家族の交友関係や友人の連絡先を把握しているという方は少ないのではないでしょうか。友人や会社の方々など、万が一ご自身が倒れた際に連絡してほしい方、葬儀に呼んでほしい方、また訃報を伝えてほしい方などをリストアップしておくことで、ご家族はとても助かります。
亡くなった後のこと
【ID/パスワードの整理】
パソコンやスマホのログインIDや、利用していた有料サービスのパスワードなど自分しか知り得ない情報は、どこかにまとめてメモをしておくとよいでしょう。亡くなってから、各種サービスの利用を停止したり、退会の手続きをしたりする際に必要になることがあります。またネット銀行に預貯金がある場合は相続の際にも必要になりますので、ご家族がわかるよう整理しておきましょう。
【遺品整理】
ご自身が亡くなられた後、ご遺族が遺品整理をすることになりますが、遺品整理は意外と大きな労力がかかります。もし残して欲しいものがあれば事前にわかるようにしておいたり、不要なものは事前に譲ったり、リサイクルに回すなど処分しておくことでご家族の手間を軽減することができます。
【財産・資産の整理】
相続の際、ご家族はすべての銀行口座やクレジットカードを確認する必要があります。そのため、事前にご自身で整理しエンディングノートなどに記載しておくとスムーズです。その際、もし使っていない口座があれば事前に解約したり、相続の手続きの負担を軽減するためにも、銀行口座やクレジットカードは必要最低限の枚数に絞っておくとよいでしょう。
【相続の希望、遺言書の準備】
ご自身が亡くなった後に、家族・親族間でトラブルが起きてほしくないのであれば、遺言書を作っておくことが必要です。遺言書は、司法書士や弁護士などの専門家に相談することで作成することができます。ご自身でエンディングノートに書いた希望は、法的効力を持たないため、必ず専門家に依頼しましょう。
【エンディングノートの作成】
これまでお伝えしてきたことは、すべてエンディングノートにまとめて記録しておきましょう。エンディングノートは、手持ちのノートでも購入したものでもなんでもよいです。また書き方などの決まりも特にはありません。エンディングノートには家族や大切な人へのメッセージや自分史などを記録しておくという方もいます。
エンディングノートを作成したら、必ずご家族にその保管場所を伝えておくことも忘れないようにしましょう。
悔いのない人生を贈り、家族に迷惑をかけないために
人生を自分らしく締めくくるためにおこなう「終活」は、いつはじめても早すぎるということはありません。自分が亡くなった後の家族の負担を考えれば、元気なうちに早めに取り掛かるにこしたことはないのかもしれません。もちろん遅すぎるということもありませんので、思い立ったが吉日、今日からはじめてみてはいかがでしょうか。
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