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2023.12.20

香典の相場が関係・年齢別に一目でわかる!知らないと恥ずかしい香典マナーも解説 

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生前ご縁があった方の葬儀や法要に参列する際「香典」を持参しますが、お包みする金額には相場があります。香典は、多く包めば包むほどよいというものでもありませんので、故人様との関係性やご自身の年齢を考慮し、適切な金額をお包みしましょう。

今回は、故人様との関係性やご自身の年齢からわかる香典額の相場と、法要の種類からわかる香典額の相場を、お包みする際のマナーと合わせてお伝えしたいと思います。

そもそも香典とは

そもそも香典とは、線香やお花の代わりに故人様のご霊前にお供えする金品のことで、葬儀などで急な出費となったご家族に対する資金援助の意味合いもあります。
香典袋(不祝儀袋)に適切な金額をお包みし、葬儀や法要の際に持参します。

葬儀の際のご香典の相場

香典額の相場は、葬儀か法要かによっても異なります。ここではご葬儀の際に持参する香典相場をお伝えします。基本的にご香典にお包みする金額の相場は故人様との関係性やご本人の年齢によって前後します。最も高い金額でも10万円となり、それ以上の高額なお香典はご家族様の負担になってしまうなどの理由からかえって失礼にあたるので注意しましょう。

関係 20代 30代 40代 50代 60代
祖父母 1万円〜2万円 2万円〜3万円 2万円〜3万円 3万円〜5万円 3万円〜5万円
両親 5万円 5万円〜10万円 5万円〜10万円 5万円〜10万円 10万円
兄弟姉妹 3万円〜5万円 3万円〜5万円 3万円〜5万円 3万円〜5万円 5万円〜10万円
おじ・おば 5千円〜1万円 1万円〜2万円 1万円〜2万円 2万円〜3万円 2万円〜3万円
その他の親戚 5千円〜1万円 5千円〜1万円 1万円〜2万円 1万円〜2万円 1万円〜2万円
会社の上司・部下 5千円 5千円 5千円 5千円 5千円
上司・部下の家族 5千円 5千円 5千円 5千円 5千円
取引先関係者 5千円 5千円〜1万円 5千円〜1万円 5千円〜1万円 1万円
友人・知人 5千円 5千円 5千円〜1万円 5千円〜1万円 5千円〜1万円
近所の人 3千円〜5千円 5千円 5千円〜1万円 5千円〜1万円 5千円〜1万円

 

法要の際のご香典相場

次は法要の際に持参するご香典の相場についてです。本題に入る前に法要の種類について触れておきたいと思います。

どんな法要がある?

仏教では故人様がお亡くなりになられたら、7日ごとに裁判が行われ生前犯した罪を裁かれ7回目の裁判で、極楽浄土へ行けるかが決まるとされています。

仏教では、この7日ごとの節目を忌日法要とし、一番最初の「初七日法要」と最後の審判が下る「四十九日法要」は、特に手厚く法要を執り行います。

それ以外にも一周忌、三回忌、七回忌といった年の命日に行われる年忌法要があります。

また、お亡くなりになられてから初めてのお盆も「新盆・初盆」として法要が執り行われます

初七日法要は告別式の日に行われることが多い

最近は、初七日法要を葬儀当日に繰り上げて執り行うことが多くなっています。その場合初七日の香典もあわせてお渡しするのですが、原則、葬儀の香典と初七日の香典を別々に用意します

ただし都市部では、葬儀の香典の中に初七日の香典額を含める、もしくは葬儀の香典のみをお渡しするケースも見受けられます。

法要のご香典相場

法要の際のご香典の相場は下記表をご参照ください。

金額相場 金額
新盆・初盆 1万円〜2万円
初七日法要 5千円〜2万円
四十九日法要 1万円〜2万円
一周忌 1万円〜2万円
三回忌 5千円〜1万円
七回忌 3千円〜1万円
一三回忌 3千円〜1万円
十七回忌 3千円〜1万円
二十三回忌 3千円〜1万円
三十三回忌 3千円〜1万円
五十回忌 3千円〜1万円

法要のご香典は、故人様との関係性も踏まえて3千円・5千円・1万円の中から適した金額を選ぶようにしましょう。

最近は香典を出さない人が増えている?

ここまで香典の相場金額をお伝えしてきましたが、近年は、自分の家族の葬儀において香典を出さない方も増えているようです。上司や同僚など会社のつながりにおいても同じことが言えます。

その一因には、家族葬のように身内だけで行う葬儀が普及したことにより、葬儀自体に参列する機会が減ったことがあると考えられています。

家族葬のご香典マナー

近年、家族葬や一日葬といった身内だけの少人数で執り行う葬儀は増加傾向にあります。

従来のご葬儀ではご香典を持参するのがあたり前でしたが、家族葬などの場合、「香典を辞退させていただきます」というご家族様も多くいらっしゃいます。
そのようなご意向がある場合は、無理に香典をお渡ししないようするのがマナーです

香典をお渡しすると、ご家族様は香典返しを用意しなくてはなりません。家族葬を選ばれているご家族様は、なるべく手間を省いて故人様とゆっくりお別れをしたいというご希望がある方が多いため、無理にお渡しすることで余計な手間を増やしてしまうことにもつながってしまいます

なお、家族葬や一日葬でも香典辞退のご意向がない場合は、通常通り持参するのがマナーです。

ご香典金額に関するマナー

ここではご香典の金額を包む際に気をつけたいマナーをご紹介します。

ご香典に偶数の金額はマナー違反?

香典に偶数の金額を用いるのはマナー違反とされています。偶数は「割り切れる」数字ということで、故人様との「つながりを切る」という意味にとらえることができるためです。少々こじつけのような気もしますが、受け取った人が不快な気持ちになる場合も考えられるため「1」「3」「5」のような割り切れる数字の金額にしましょう。
例)1万円・3万円・3千円・5千円

【偶数でも2万円は大丈夫なことも…】 
ただし、昨今の風潮で2万円はよしとするケースが多くなっているようです。1万円では少し足りず、3万円では大きすぎるという時に2万円という数字はちょうどよい金額であるためです。ただ人によって感じ方はそれぞれなので、もし2万円をお包みしたい場合は、できれば事前にお伝えしてからの方がよいでしょう。

お札の枚数は最小限にする

お包みするお札はその金額において最小限の枚数にするのがマナーです。たとえば1万円をお包みするのであれば1万円札を1枚にします。5千円札を2枚包むなどは避けた方がよいです。

「4」「9」は忌み数なので避ける

4は「死」、9は「苦」を連想させるため、ご香典には4と9のつく数字も避けましょう。

葬儀では新札は使用しないのが正解

結婚式のような慶事では新札をお包みするのがマナーですが、葬儀の場合、新札はマナー違反になります

ご香典を新札で用意してしまうと、まるで亡くなるのを待っていたかのように捉えられてしまう可能性があるためです。「突然のことで新札が用意できなかった」ことを表す意味でもご香典には、古いお札を包みましょう。

香典額が多すぎるのもマナー違反

香典は、あくまでも相場にみあった金額をお渡しするのがマナーです。

少しでもご家族様の助けになればと相場より多めに包みたくなるお気持ちもわかりますが、香典額が多いと、逆に「金額が重なる=不幸が重なる」と捉えられてしまうことがあります

また、香典返しも高額になるため何を選んでよいかと悩ませてしまう可能性もあるため、必ず相場の金額の範囲内でお包みしましょう。

香典額が少なかったことに気づいても追加で渡すのはマナー違反

もし後から相場より少ない金額をお渡ししてしまったと気づいた場合でも、追加で香典をお渡しするのはマナー違反となります。

葬儀の場では、重ね言葉や繰り返すことは「不幸が重なる」と捉えられてしまうため禁忌とされています。

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