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2023.09.22

喪中はがきはいつまでに出すべき?

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身内に不幸があった際、「今年は年賀状を控えさせていただきます」と相手に知らせるために送るハガキを「喪中はがき」といいます。

喪に服している間は慶事を控えるのがマナーですので、一般的には新年を祝うための年賀状も遠慮します。その代わりに送るのが喪中はがきです。喪中はがきはいつ出してもよいというわけではなく、送るのに最適な時期があります。

今回は喪中はがきを出すタイミングや書き方万が一出し忘れてしまった場合の対処法などについて詳しく解説します。

喪中の期間はいつからいつまで?

まず最初に、そもそも喪中期間はいつまでなのかについてです。
実は、喪に服する期間は法律などで正式に決まっているものではありません。また喪中の期間は、故人様との関係性によっても変わるといわれています。基本的に、故人様との関係性が深いほど喪に服する期間も長くなります。以下が故人様との関係性と喪中期間の目安です。

喪に服する期間の目安
故人様の両親や配偶者 12〜13ヶ月
故人様の子ども 3~12ヶ月
故人様の祖父母/兄弟姉妹 3~6ヶ月

しかし上記はあくまでも目安となる期間で、実際に喪に服す期間は、地域の風習や家庭ごとの方針によっても異なります。また近年はほとんどの人が、喪中を関係性に関わらず一年間として対応しています

喪中に当たる人の範囲は2親等まで

基本的に、喪に服する人の範囲は2親等までとされています。ただし喪に服すかどうかは、本人が決めることでもあるため、もちろん3親等以上の方が喪に服してはいけないということではありません。特に3親等以上の方で生前に家族のように付き合いが深かった場合などは、一定期間喪に服するのが一般的です。反対に2親等の方でも故人様と疎遠であったなどの理から喪に服さないという場合もあります。

ちなみに、ご自身が故人様に対して何親等に当たるのかは下記表からご確認ください。

 

イラストAC 

忌中と喪中の違い

喪中と似た言葉に「忌中(きちゅう)」があります。忌中と喪中の違いは、期間です。よく四十九日法要を過ぎたら「忌明け」を迎えるといいますが、お亡くなりになってから四十九日までの期間のことを忌中といい、喪中は前述の通りお亡くなりになられてから1年前後の期間を指します。

かつて忌中の期間は、外部との接触を断ち、食事も肉や魚を避け精進料理を食べて過ごしていましたが、現代においては喪中と同様に、結婚や神社へのお参りや、お祝い事への参加を控える程度と、昔ほど厳格な過ごし方の決まりはありません。

喪中はがきはいつまでに出すべき?

さて、ここまで喪中の対象となる人の範囲や期間についてお伝えしてきましたが、次は今回の本題である喪中はがきを出すタイミングについてです。

喪中はがきは、相手が年賀状の準備をし始める前に届けるのが望ましいため、11月〜12月初旬までにはポストに投函するようにしましょう。ちなみに年賀状が売り出される時期は例年11月初めころで、12月15日には郵便局での受付がはじまります。そのため遅くとも12月14日までには相手の手元に届くようにポストに投函しましょう。

喪中はがきを出し忘れた時の対処法

喪中はがきを出すタイミングを逃してしまったり、12月後半に不幸があり年内に喪中はがきを出すことができなかった場合などは、「寒中お見舞い」を送ってお詫びをします。このように喪中による欠礼を詫びる寒中見舞いのことを「欠礼寒中」といいます。

寒中見舞いを送るタイミング

喪中ハガキ同様に、寒中見舞いを送る時期にも決まりがあります。寒中見舞いは一般的に正月の松の内を過ぎてから立春までの間に送るのがマナーです。そのため出し忘れたからといって慌てて寒中見舞いを出してしまうと、早く届きすぎてかえって失礼に当たってしまいます。必ず送るタイミングを守って投函しましょう。

ちなみに松の内とは、年始に年神様の依り代である松を飾っておく期間のことで、関東では1月1日〜7日までのところが多いです。ただし地域によっては1月15日までというところもあります。また立春は例年2月4日か5日で、年によって異なります。そのため1月15日から1月末までの間にポストに投函するようにすれば、適切な時期に届けることができます。

喪中はがきの出し方のマナー

次に、喪中はがきの基本的なマナーをお伝えします。

喪中はがきの種類

まずはハガキの種類やデザインについてです。

ハガキには通常はがき(郵便はがき)と私製ハガキがありますが、喪中はがきのハガキは喪中用の通常はがき(郵便はがき)を利用するのがよいでしょう。デザインは薄い花柄があしらわれたものなどがスタンダードですが、シンプルなモノクロデザインや箔押しが施された豪華なデザインのものなど様々な種類があります。

また私製ハガキを利用することもできますが、その場合は必ず弔事用の切手を貼るようにしましょう。郵便局で「弔事用の切手をお願いします」といえば用意してくれます。

喪中はがきはどこで買える?

喪中はがきは、実店舗では郵便局やコンビニエンスストアで購入することができます。またオンラインでは郵便局のサイトや各種ECサイトでも購入できます。

喪中はがきの文例

喪中はがきは事前にテンプレートが用意されていますが、故人様やご自身の情報は自分で記載しなければなりません。喪中はがきに記載する内容は地域や宗教・宗派によっても異なりますが、一般的に以下のポイントを押さえておけば問題ないでしょう。

✔︎時候の挨拶など前文は省略する
✔︎句読点は使わない(スペースや改行を使う)
✔︎行頭の字下げも行わない
✔︎数字は漢数字で表記する
✔︎年賀という言葉は使わない
✔︎文字は黒文字で書く(濃墨・薄墨どちらでも可)

実際の例文をいくつかご紹介します。

例文1

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます

〇〇(故人の続柄)〇〇〇〇(故人の氏名)が〇月〇日に〇〇歳で永眠いたしました

平素のご芳情を厚く御礼申し上げますとともに

みなさまに良い年が訪れますようお祈りいたします

令和◯年 十二月

例文2

喪中につき 勝手ながら新年のご挨拶は差し控えさせていただきます

〇〇(故人の続柄) 〇〇〇〇(故人の氏名)が〇月〇日に〇〇歳で永眠いたしました

本年中に賜わりましたご厚情を深謝申し上げます

明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます

令和〇〇年 十一月

これらの文章に加え、同じ面に差出人の住所・氏名も明記します。また、喪中はがきはあくまで喪中を伝えるためのものですので、それ以外の近況報告をすることは控えましょう。たとえば引越しによる住所変更や結婚・出産などの報告がある場合は、別で挨拶状を送るのがマナーです。

喪中はがきを送る相手は?

最後に喪中はがきを送る相手の範囲についてですが、基本的にいつも年賀状を交換している方に加え葬儀に参列していただいた方にもお送りします。しかし、喪中はプライベートなことなので、たとえば仕事関係で年賀状を交換している取引先などの相手などがいる場合、その方には送る必要はありません

(まとめ)喪中はがきは11月〜12月初旬までに投函しましょう。

ここまで、喪中とは何かという基本情報からはじまり、喪中はがきを送るタイミングや、書き方などをお伝えしてきました。喪中はがきを送るタイミングは11月〜12月初旬までで、もし時期を逃してしまった場合は、寒中お見舞いという形でお詫びをお伝えします。寒中見舞いは1月15日〜1月末までにはポストに投函するようにしましょう。

最近は年賀状を送るという行為自体が昔ほど盛んには行われていませんが、喪中はがきは、毎年やり取りしている方や葬儀に参列いただいた方へ忘れずに送るようにしましょう。

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