ご遺体を葬儀までの一定期間、保管することを「安置(あんち)」と言います。大切なご家族を亡くされて、「お通夜までの間ご遺体をどこに保管すればよいか」、「誰に依頼すれば保管場所まで運んでくれるのか」、などでお悩みではないでしょうか?
今回は、ご遺体の安置場所や安置方法、安置までの手順や料金について知りたいという方のために、ご遺体の安置の基礎知識をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
ご遺体の安置とは
お通夜や葬儀までの間、ご遺体を保管することを安置といいます。ご逝去後、ご遺族は葬儀の内容を決めるよりも先に、まずは安置先を決めなければなりません。
ちなみにご逝去後の流れとしては、「お通夜→葬儀・告別式・火葬」となるのが一般的です。日本では、「死後24時間経過しなければ火葬をしてはいけない」と法律で定められているため、亡くなった時間が朝早い時間であれば、亡くなった当日の夜にお通夜、翌日に葬儀・告別式・火葬となるのが最短のスケジュールになります。しかし実際は、亡くなってからお通夜までの期間は平均で4~5日要するとも言われています。このようにご逝去からお通夜までの期間には、数時間〜数日の期間を要するため、その間に、ご遺体を安全に保管しておく安置場所が必要になるのです。
ご遺体安置までの流れ
ここでは、病院でお亡くなりになった場合のご逝去からご遺体安置までの流れをお伝えします。
【ご逝去から安置までの流れ】
1.医師から死亡診断書を受け取る
2.葬儀社にご遺体の搬送を依頼する
3.安置場所を決めて搬送する
4.関係者に安置場所を連絡する
1.医師から死亡診断書を受け取る
死亡が確認されたら、医師から死亡診断書が発行されます。この死亡診断書は、後々さまざまな場面で必要になるため、大切に保管しておきましょう。直近では、役所への死亡届の提出の際に必要になります。死亡診断書の左半分が死亡届になっているので、必要事項を記入の上、亡くなった日から7日以内に提出しなければなりません。死亡診断書(死亡届)は、その後の手続きでも必要になるため、何枚かコピーを取っておくことも忘れないようにしましょう。ちなみに、死亡届の提出は、葬儀社が代行してくれることも多いので、葬儀の打ち合わせの段階になったら確認してみましょう。
2.葬儀社にご遺体の搬送を依頼する
ご家族を亡くされて、まず最初にすべきことが、葬儀社への依頼です。ご遺体の搬送を行うのも葬儀社の仕事なので、まずは葬儀社に連絡しましょう。この時、事前に依頼する葬儀社が決まっていればスムーズです。もし、ゼロから葬儀社を探す場合も、後悔の残らないよう、できる限り費用やサービス内容を比較検討して依頼することをおすすめします。ちなみに、病院でお亡くなりになった場合は、ご逝去後、2時間程度でご遺体の搬送を求められるため、それまでに葬儀社を決めて依頼しておかなければならず、スケジュールはかなりタイトになります。
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3.安置場所を決めて搬送する
ご遺体を搬送するのは葬儀社の仕事ですが、搬送場所はご遺族が自由に決めることができます。選択肢としては、ご自宅、葬儀社の安置施設、民間の安置施設があります。葬儀社が到着する前に決めておくとスムーズです。詳しくは安置場所の決め方の章をご確認ください。
4.関係者に安置場所を連絡する
近親者に訃報連絡をする際に、安置場所についてもあわせてお伝えしましょう。突然の訃報で、相手も動揺してしまう可能性があるため、お電話で安置場所の名称と住所をお伝えしたのち、改めてメールなどでも同じ内容をお送りしておくと親切です。
また、菩提寺があって、枕経を依頼する場合は、このタイミングで菩提寺にも連絡をしましょう。枕経とは、安置場所の枕元で僧侶が行う読経のことで、昔はどこの家庭でも行われていましたが、最近は省略する方も多いようです。しかし、伝統を重んじる方の中には省略を好まない方もいらっしゃいますので、ご遺族間で相談の上、必要に応じてお願いしましょう。
安置場所と費用
安置場所をどこにするかによって、かかる費用にも違いがあります。ここでは安置場所の選択肢にはどのようなものがあり、どのくらいの費用が必要かを解説します。
ご自宅で安置する場合
最も費用がかからない安置方法が、ご自宅での安置です。施設利用料は¥0で、かかる費用としては、冷房を使用する際の電気代と、ご遺体を衛生的に保つためのドライアイス代のみになります。多くの葬儀社は、「家族葬一式〇〇万円〜」といったセット料金を打ち出していますが、数日分であればドライアイスもセット料金に含まれていることが多いため、その期間を超えなければ追加費用はかかりません。ちなみに追加のドライアイス使用料は1日当たり5,000円〜1万円程度が相場となっています。
ただし、どのご自宅でも安置が可能というわけではありません。以下のようにご自宅安置が難しいケースがあることも覚えておきましょう。
【自宅安置が難しいケースとは】
・玄関から安置する部屋までの導線で棺が通れない箇所がある
・集合住宅などの共用部分に棺が通る許可が得られない
・自宅に安置スペースが確保できない
・冷房がないなど、適切な室温管理ができる状態ではない
(2階以上にお住まいの場合)
・エレベーターに棺が入らない
・エレベーターがなく階段が狭くて棺が運べない
【自宅安置のメリット・デメリット】
メリット:費用を抑えられる/住み慣れた場所で家族と共に最期を過ごすことができる
デメリット:室温などの環境が適していない場合ご遺体の腐敗が進みやすい/ご自宅の状況によっては自宅安置ができない
斎場や葬儀社の安置施設で安置する場合
病院から安置場所へご遺体を安置する時点で、葬儀社や斎場が決まっている場合は、葬儀社や斎場の安置施設を利用することができます。利用料金は、一日あたりの施設使用料とご遺体を衛生的に保管するためのドライアイス代がかかります。ドライアイスはセット料金に含まれていることが多いため、その範囲を超えた場合に追加料金がかかります。施設によっても異なりますが、施設利用料は3,000円〜3万円程度、追加のドライアイス使用料は1日当たり5,000円〜1万円程度が相場となっています。
斎場や葬儀社の安置施設を利用する場合は、安置場所から葬儀会場までの搬送料がかからない分、民間施設の安置施設を利用するよりも費用を抑えることができます。
【斎場や葬儀社の安置施設のメリット・デメリット】
メリット:適切な管理がされているためご遺体の状態を保ちやすい/葬儀会場に安置ができれば安置場所から葬儀場までの搬送費用がかからない
デメリット:面会時間に制限がある/自宅安置に比べて費用がかかる
民間の安置施設で安置する場合
民間の安置施設の利用料金は1日あたり5,000円〜3万円が目安となりますが、運営元によって大きく費用が異なるため、具体的な費用を知りたい場合は、直接施設に問い合わせてみましょう。
【民間の安置施設のメリット・デメリット】
メリット:面会時間が柔軟に設定されていることが多いため故人との最期の時間をゆっくり過ごせる
デメリット:葬儀場のように冷蔵設備が整っていない場合がある/費用面では葬儀社の安置施設に比べて高くなる傾向にある
安置場所は費用、メリット・デメリットを考えて決めよう
ここまで、ご遺体の安置場所の決め方や、その際にかかる費用についてお伝えしてきました。安置場所には自宅や葬儀社の安置施設、民間安置施設などがありますが、それぞれメリットやデメリットがあるため、ご自身のケースに適した安置場所を選ぶことが大切です。また、安置場所を決めるタイミングとしては、葬儀社が病院に来るまでの間に決めておくと、その後の流れがスムーズに進みます。ご自宅安置を希望している場合は、ご自身の住宅が安置に適しているかどうかもあわせて確認しておきましょう。
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