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2024.06.26

墓参りの時期に決まりはある?避けられる日やお参りのマナーも解説します 

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お墓参りといえば、お盆やお彼岸にするものというイメージが強いと思いますが、実はいつ行かなければいけないという決まりはありません
毎年決まった時期に行くようにしている人もいれば、時期は決めずに行ける時に行くという人もいると思います。
今回は、お墓参りにふさわしい日について詳しくお伝えします。お墓参りに不向きと言われている日にも触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

お墓参りをする日に決まりはある?

結論からいうと、お墓参りをする日に決まりはありません。「行きたい時に行く」のが一番ですが、お墓参りに適した日というものもありますので、その日に合わせて予定を組んでお参りに行かれる方も多いです。

お墓参りに適した日

お墓参りには、「お盆」や「お彼岸」のように、一年のうちに多くの方がお墓参りをされる日に合わせていく方法もありますし、故人様の誕生日や命日など、ゆかりの日に合わせて定期的にお墓参りをするという方法もあります。

お盆


夏のお墓参りといえば、お盆です。日本ではお盆にはご先祖様の霊が帰ってくると考えられているため、仏壇を飾り付けたり、きゅうりやなすで作った精霊馬でお迎えやお見送りの準備をするというご家庭も多いと思います。そうしたお盆の風習の一環として、この時期にお墓参りをされる方も多くなっています。ちなみにお盆のお墓参りは、盆の入り(お盆初日)の午前中に行くのが最も良いとされています

【お盆の時期】
8月13日〜15日(旧盆)をお盆とする地域が多いため、一般的にお盆といえばこの期間を指しますが、7月13日〜16日(新盆)をお盆とする地域もあります。また沖縄など一部の地域では、旧暦の7月13日から7月16日にあたる8月下旬から9月上旬をお盆とするなど、地域によって違いが見られます。

お彼岸


お彼岸も多くの方がお墓参りをする時期です。お彼岸は3月の「春の彼岸」・9月の「秋の彼岸」があり、それぞれ春分の日と秋分の日を中日とした前後3日、合わせて7日間あります。
お墓参りは、この期間であればいつ行ってもよいとされており、特に中日となる春分の日と秋分の日は、祝日なのでお墓も混み合う傾向にあります
ちなみに、「春分」と「秋分」は「太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日」といわれています。仏教では、ご先祖様がいるあの世が西、私たちがいるこの世が東にあると考えられているため、東と西が最も通じやすくなるこの2つの時期に、先祖供養を行うようになったと言われています。

年末年始

多くの方が休みに入る年末年始も、お墓参りをする人が増える時期です。年末年始には親族が集まりやすいということもお墓参りがしやすい一つの要因といえるでしょう。
年末には、一年の締めくくりとしてご先祖様へ感謝の気持ちをお伝えし、年始には一年の始まりのご挨拶をしに行くという方が多いです。
しかし、中には年末年始にお墓参りをするのは非常識と考える方もいらっしゃるため、地域の風習やご家庭の考え方によって、年末年始のお墓参りは控えた方がよい場合もあります。
年末年始にお墓参りをする場合も、基本的にはどの日に行ってもよいとされていますが、特に、12月29日は「二重苦」を、12月31日はお正月の一夜飾りから「お通夜」を連想させるため、縁起が悪いとする向きがあります。

祥月命日

祥月命日(しょうつきめいにち)とは、故人様がお亡くなりになられた日と同じ月の同じ日のことをいいます。つまり年に1回訪れる命日のことです。たとえば6月18日にお亡くなりになられた方の祥月命日は、毎年6月18日になります。

一周忌や三回忌といった年忌法要も祥月命日に合わせて営まれることが多くなっています。その場合は法要の後にお墓参りをし、その後会食をする流れが一般的です。
また、もちろん法要のない年にも、祥月命日に合わせてお墓参りをするという人は多くなっています。

月命日

月命日は、故人様が亡くなられた日のことをいいます。たとえば6月18日にお亡くなりになられたのであれば、毎月18日が月命日にあたり、1年に12回、月命日が訪れることになります。この月命日をお墓参りの日と決めて、毎月お参りに行かれる方もいらっしゃいます。

墓参りに行かない方がよい日はある?

年末の29日や31日にお墓参りをするのは縁起が悪いとする風習があることをお伝えしましたが、ほかにも、人々の間でお墓参りが避けられている日があります。

もちろん、これはあくまでも風習であり、お墓参りが禁じられているわけではありませんので、必要以上に気にすることはありません。ただ、中にはこのような風習を重んじる方もいらっしゃいますので、お墓参りの日程は、一緒にお参りに行かれるご家族・ご親族とよく話し合って決めることをおすすめします

仏滅の日

「仏滅(ぶつめつ)」とは、その日の縁起の良し悪しを表す「六曜(ろくよう)」の一つで、ほかには「大安」「友引」「赤口」「先勝」「先負」があり6段階でその日の運勢を表しています。カレンダーの日付の下に小さく書かれている漢字2文字といえばわかる人も多いと思いますが、なかでも「仏滅」は最も凶運な日を指すもので、そのような日にお墓参りをするのはよくないと考える人もいらっしゃるようです。

友引の日

同じ六曜の一つである「友引(ともびき)」のお墓参りも、故人様が「友を引き連れていってしまう」というイメージから、避けられることがあります。友引の日は葬儀も同様に避けられています。
ただし実際には、六曜と葬儀やお墓参りはまったくの無関係ですので、本来は気にする必要はありません。ただ、気にされる方もいるということは認識しておきましょう。

毎月29日

年末年始のところでもご説明しましたが、「二重苦」を連想させるため、毎月29日は避ける人もいらっしゃいます。

お墓参りに決まりごとはある?

お墓参りをする時間や、当日の流れ(お墓参りですべきこと)、持参するものなど、お墓参りの決まりごとについてお伝えします。

お墓参りをする時間

時間は特に決められてはいませんが、お墓や霊園、納骨堂の開園時間内に行くようにしましょう。最も推奨されている時間帯は午前中です。というのも昔から「仏様のことは後回しにしてはよくない」と言われているため、何よりも先に済ませるのが良いと考えられています。
また、日が暮れてからのお墓参りは足元が見えず危険で、お墓の掃除も充分できないという理由から、暗くなってからのお墓参りは避けた方が良いと考えられています
そのため、お墓参りに行く時間帯で迷われた場合は午前中がおすすめです。もし仕事などの都合で午後になってしまう場合でも、遅くとも16時頃までには済ませるようにしましょう

お墓参りに持参するもの

お墓参りの持ち物は、以下のものが挙げられます。

✔️お線香 
✔️お花 
✔️水 
✔️ひしゃく 
✔️お供物と下に敷く半紙 
✔️数珠 
✔️掃除用具 
✔️(蝋燭台がある場合は)ろうそく

水やひしゃくは霊園によっては貸出しているところもあるため不要の場合も多いです。また、供花やお線香も霊園で購入できることがあります。その場合は、荷物は少なくするために霊園で購入される方が多くなっています。
また、お供物は、故人様が好きだった食べ物などをお持ちする方が多いです。

お墓参りでは何をする?


お墓参りでは、まず、墓石やお墓周りの掃除をします。持参した水をひしゃくで墓石にかけたり、周囲のゴミ拾いをしたり、場合によってはスポンジなどを持参して墓石を磨くこともあります。その後、線香に火をつけ、お花やお供物を供えてから合掌し、ご冥福をお祈りします。この時、もし何人かでお参りをされた場合には、故人様と近しい関係性の人からお参りをするのがマナーとなっています。
またお参りが終わったら、お供えしたお供物は片付けるのがマナーです。そのままにしておくとカラスなどが荒らしてしまい、せっかくきれいに掃除したお墓周りがまた汚れてしまうだけでなく、周囲のご迷惑となってしまう場合もあるので注意しましょう。

お墓参りの服装マナー

お墓参りには、特に服装の決まりなどはありませんが、お墓周辺の道は舗装されていないことも多いので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。法要に合わせて行く場合を除いては、普段着で問題ありません。ただし周囲の方への配慮として、不必要に派手な色柄の服装や、露出の多い服装は避けましょう。また仏教では殺生が禁じられているため、革製品や毛皮のコートなども避けた方がよいでしょう

お墓参りに大切なのは、故人様を供養する心です。

ここまでお墓参りの適切な時期や、避けられている日、お参りのマナーなどをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
お墓参りで、こうしなければいけないというマナーはそんなにたくさんはありません。また、いつ行かなければいけないという決まりもありません。基本的には、行きたい時に行くということで問題ないでしょう。ただ霊園の開園時間内の、あまり暗くならない時間帯に行くように心がけましょう。
お墓参りで最も大切なのは、故人様を供養するお気持ちです。なかにはお墓が遠くてなかなかお参りできないという方もいらっしゃると思いますが、故人様のことを想い、逢いに行こうと思うお気持ちが、何よりの供養になるのではないでしょうか。

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