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2023.09.04

お通夜と告別式、どちらに参列すればいい?服装や香典のマナーも解説します 

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突然の訃報を受けた際、お通夜と告別式のどちらに参列すればよいかと迷われる方も多いと思います。
どちらに参列すべきか、それとも両方参列すべきか、という問題に対する答えは、故人様との関係性によっても異なります

今回は、お通夜と告別式の違い参列対応マナーに加え、服装や持ち物のマナーや、お通夜にも告別式にも参列できない場合の対応方法などについても解説します。

お通夜とは

故人様と過ごす最後の夜に行う儀式を「お通夜」といいます。

お通夜本来の意味

もともとお通夜はご家族やご親族、特に親しかったご友人など近しい方々が、夜通し故人様のおそばに寄り添い、最後の夜を過ごすためのものでした。またご家族様は、故人様を悪霊から守るため灯明と線香の火を絶やさないよう寝ずの番をするのが一般的でした。

現代のお通夜

現代においては「半通夜」といって、夜通しは行わないのが一般的です。また都市部を中心とした多くの地域では、お通夜は葬儀・告別式に参列できない人のためにあるものという考えが定着しており、近しい方々のみならず一般弔問客も交えて執り行われることが多いです。そのため、お通夜は多くの方が参列しやすい夜18時以降から始まることが多くなっています

告別式とは

現代では葬儀・告別式と合わせて表現されることが多いですが、もともとは葬儀式と告別式は別の儀式でした

葬儀式の本来の意味

もともと葬儀式は、故人様のご冥福を祈り、ご家族様・ご親族様など近しい方々が集まって行う宗教儀式でした。

告別式の本来の意味

そして告別式は、友人や知人、会社関係者や近隣の方々など故人様とゆかりのあった人々をお招きして執り行う出棺前最後の儀式という位置付けでした。

現代では葬儀と告別式を同じ日に行う

本来は異なる儀式であった葬儀式と告別式ですが、現代では葬儀・告別式として同じ日に合わせて行うのが一般的です。そのため葬儀式は身内中心、告別式はゆかりのあった方々という会葬者の区別も特にありません。また最近では、葬儀・告別式を総称して「告別式」と称する傾向もみられます。

通夜と告別式どちらに参列すべき?

訃報を受けた際、どちらに参列するのがよいか迷われる方も多いと思います。
前述の通り現代では、故人様との関係性によってお通夜/葬儀・告別式のいずれに参列するかが変わるということはなく、ご友人・知人など一般会葬者であれば、仕事などの予定と照らし合わせて都合のつく方に参列するという考え方が一般的です。お仕事をされている方は特に、日中に執り行われる告別式よりも、夜のお通夜の方が参列しやすいということもあるため、現代では仕事関係者の方がお通夜に参列する様子も多く見受けられます。ただし、ご家族様やご親族様など血縁関係のある方は、お通夜・告別式の両方に参列するのが一般的です
ただ地域によって慣習が異なることもあるので、相談できる年長者がいる場合は、事前に相談しておくと安心です。

お通夜・告別式の服装マナー

お通夜や告別式に参列する際は、服装や持ち物、アクセサリーのマナーも気になると思います。服装のマナーはお通夜と告別式で少し異なる部分がありますので注意してください。

その前に喪服には正喪服・準喪服・平服と3つの格式があることも覚えておきましょう。

正喪服・・・最も格式の高い喪服。喪主や遺族が着用するもの。基本的に一般参列者は着用しない。
準喪服・・・正喪服の次に格式の高い喪服。一般的に喪服というと準喪服を指すことが多い。
略喪服・・・「平服」と同義。通夜や弔問の際に参列者が着用する。

お通夜は平服で駆けつけるもの?

昔からお通夜には「訃報を聴いて駆けつけるもの」という意味合いがあります。お通夜はお亡くなりになった翌日に行われることが多いので、あまり用意周到な服装で参列するとあらかじめ亡くなるのを待っていたと思われてしまい、ご家族様に不快感を与えかねません。そのためお通夜に限っては平服でもよいとされています。現代ではお通夜でも喪服を着用される方も多いですが、たとえば仕事帰りにお通夜に参列する場合などであれば、地味な服装の平服で参列しても問題ないでしょう

一般参列者は正喪服は着用しない

また葬儀の服装で気を付けたいことの一つに、一般参列者は喪主やご家族様よりも格式の高い服装で参列しないというマナーがあります。そのため葬儀で最も格式の高い服装である正喪服は、お通夜であれ、告別式であれ、一般参列者は着用しないと覚えておきましょう。反対に喪主やご家族・ご親族など会葬者をもてなす側の立場の方は、格式の高い服装でおもてなしをするのがマナーとも言えます。

告別式では喪服を着用する

続いて葬儀・告別式では一般参列者は喪服を着用するのが基本です。前述の通り正喪服はもてなす側の服装になるため、準喪服で参列するのが一般的です。

家族葬では「平服で」と指定がある場合も

身内中心で行われる家族葬では、事前に「平服でご参列ください」などの指定がある場合もあります。その場合は、ご家族様の意思を尊重して平服で参列するのがマナーです。ただし平服といっても普段着ではなく、地味な色合いのスーツやアンサンブルで光沢のない無地のものを選んで着用しましょう

 

 

お通夜にも告別式にも参列できない場合の対応

ここまで、お通夜か告別式のどちらに参列すべきかというお話をしてきましたが、どちらにも参列できない場合、どのような対応をすればよいのでしょうか。

できるだけ早く欠席の返事をする

まずは早めに欠席の連絡をします。その際には理由を長々と述べることは避け、「やむをえない事情があり」など簡潔に伝えるのがマナーです。

参列しない場合の弔意の伝え方

やむを得ず参列できない場合でも、弔意を伝える方法はいくつかあります。

①弔電を送る
電報でお悔やみの言葉を送ることができます。インターネットなどでも簡単に手配することができ、相手にお返しの手間も取らせないため、弔電は最も手軽にできる弔意の伝え方と言えます。ただし葬儀・告別式の開始前までにつくよう早めに手配する必要があります

②供花・供物を送る
供花や供物をお送りして弔意を伝えることもできます。

供花・供物は宗教などによって贈るのに適した花や品物が異なります。また葬儀会場の全体のバランスなども考慮する必要があるため、事前に葬儀社に連絡をしてどのようなものが良いか聞いておくと安心です。また希望があればそのまま葬儀社に手配してもらうことも可能です。

③香典を送る
現金書留を利用して香典をお送りする方法もあります。香典額は故人様との関係性によっても変わってきますが、ご友人・知人の方であれば3,000円〜10,000円程度が相場です。ご親族であれば10,000円〜100,000円の間で血縁の近さやご年齢に応じた金額をお送りしましょう。

お通夜・告別式どちらに参列すべきか迷ったら

お通夜・告別式のどちらに参列するか迷った場合は、故人様との関係の深さによって両方参列するか、どちらかに参列するかを判断しましょう。現代では血縁関係であれば両方、友人・知人・会社関係者などであればどちらか都合のつけられる方に参列するのが一般的なマナーですが、地域独自の慣習などがあればそれに従いましょう。

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