故人様をお祀りし、葬儀の中心となる祭壇。
そんな祭壇にはいくつか種類があることをご存知でしょうか。昔は白木を用いたシンプルな祭壇が主流でしたが、現在は生花を用いた生花祭壇(花祭壇)が主流です。
今回は、故人様との最期のお別れの時を、美しい花々で彩ってくれる生花祭壇の種類や選び方、費用などを解説します。
目次
祭壇とは
葬儀会場の正面に設置し遺影や供物などが飾られている棚のことを祭壇といいます。
祭壇は故人様を供養するためのもので、宗教・宗派によっても飾り方や置き方が異なります。
生花祭壇(花祭壇)とは
祭壇の中でも、生のお花が飾られた祭壇のことを生花祭壇(花祭壇)といいます。白木の祭壇に比べ生花祭壇は宗教色が薄く、故人様の好きなお花を飾るなどデザインにオリジナリティを加えることができるのも特徴の一つです。
生花を用いているため、ある程度の費用はかかりますが、現在は9割の方がこの生花祭壇を用いて葬儀を行なっており、会場の雰囲気を華やかに彩ってくれるなどメリットも多い祭壇です。
祭壇の種類
次は祭壇の種類についてです。
祭壇の種類は大きく白木祭壇と花祭壇の2つに分けることができます。最近は宗教に関わらず故人様やご家族様のご意向に合わせてデザインされることも多い祭壇ですが、仏教や神道では白木祭壇を用いるなど、宗教によって祭壇の種類はある程度決められている部分もあります。
白木祭壇
昔から仏教や神道の葬儀では白木を用いた「白木祭壇」が伝統的に用いられてきました。白木祭壇は、ひな壇のように段を組んで、その上に遺影や位牌を配置するというもので、現在のように生花祭壇が浸透する前は、祭壇といえば白木というほど一般的でした。
とてもシンプルなデザインの祭壇ですが、その分荘厳な美しさがあり、白木の「真っ白で汚れがない」というイメージも相まって格式の高さを感じさせてくれる祭壇です。
花祭壇(生花・造花)
花祭壇には生花のものと造花のものがあります。今は生花を用いた祭壇がほとんどですが、造花の祭壇も同じように花祭壇と呼んでいます。造花の花祭壇は別名アートフラワー祭壇ともいわれていますので、アートフラワーと書かれていたら生花ではないと思ってください。
また生花の種類も一時期は菊の花を用いたものが主流でしたが、現在では多種多様な花々を用いて、故人様を表現するなどデザイン性の高い祭壇が増えています。
宗教による祭壇の違い
仏教と神道では同じ白木祭壇を用いるのが一般的ですが、装飾品が異なります。遺影写真や位牌、お供物などの飾り方はほとんど同じですが、神道には「三種の神器」である鏡・剣・勾玉を飾るといった特徴があります。また同じ仏教でも日蓮宗では、花は飾らず枯れることのない樒を飾るという特徴があります。
一方でキリスト教の祭壇は、もともと教会に備わっている祭壇を使用するため、わざわざご家族様が用意する必要はありません。仏教や神道の祭壇とはガラリと雰囲気が変わり、十字架や蝋燭で飾り付けをおこないます。
そのほかの独創的な祭壇
最近は独創的な祭壇も増えてきています。白木祭壇をベースに花祭壇の装飾を用いた「折衷祭壇」、無宗教葬でよくみられるキャンドルを飾って幻想的な雰囲気を演出する「キャンドル祭壇」、故人様の思い出を流したスクリーンを設置した「スクリーン祭壇」、また最近では、故人様の趣味や趣向に合わせて1から祭壇を作る「オリジナル祭壇」を選ばれるご家族様もいらっしゃいます。
家族葬におすすめの祭壇
最近は身内だけの少人数で行う家族葬が増えています。家族葬は従来の葬儀に比べて自由度の高い葬儀として知られていますが、そのため故人様がお好きだったお花を選んで色とりどに飾りつけた花祭壇を取り入れるご家族様も少なくありません。
また、家族葬は規模が小さいため、一般葬のような華々しさは必要ないけれどお花で送ってあげたいというご家族様には、遺影写真や棺の周りを生花で囲むように飾る祭壇などもおすすめです。
生花祭壇の費用
次は生花祭壇の費用についてです。
生花祭壇の費用相場は家族葬の場合で20万円〜80万ともいわれています。基本的にどんなお花をどの程度飾るのかによっても費用が異なりますし、家族葬なのか一般葬なのかなど葬儀規模によっても相場が異なりますので、よく見積もりを確認してから決めましょう。
また花祭壇とだけ書かれていて蓋を開けてみたら造花だったという場合もあり得ますので、あまりに費用が安い場合は念の為生花かどうかの確認もしておくと安心です。もちろん近頃の造花は生花と見紛うほどよくできていますので、造花でもよいということであればその分費用を抑えることができます。
基本的に生花祭壇は生花を用いているためそれなりに費用はかかりますが、頼み方や花の種類を工夫することで費用を抑えることができます。お花の種類は、その季節のお花を用いた方が費用は安く抑えられます。またたとえば交友関係が広くたくさんの供花が期待できる場合は、供花をうまく取り入れて祭壇のデザインをしてもらうということもできるかもしれません。葬儀社に予算と希望を伝え、その範囲内でできることは何かを相談してみるとよいでしょう。
生花祭壇の作り方
生花に限らず花祭壇を作る場合は、葬儀社にまず相談しましょう。葬儀社のスタッフと花の種類や本数などを相談しながら決めていく形になります。
基本的に葬儀社と提携している生花店などに、葬儀社を通して依頼する形になります。そのため希望の生花店を指定してお願いすることはできません。
ただ、葬儀社がどのような生花業者と提携しているかを確認し、過去の実績などから雰囲気を確認することはできますので、まずは担当者に尋ねてみましょう。
生花で送る温かいお葬式
ここまで、祭壇や生花祭壇について詳しく解説してきました。
最近の葬儀では、生花祭壇を選ぶ人がほとんどですが、生花祭壇にもさまざまなバリエーションがあり、どのようなお花を選ぶか、どの程度の規模感かによっても費用が異なります。小規模な家族葬に適したスタイルや、費用を抑えるための工夫など、ぜひ参考にしてください。
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