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家族葬の知識

2023.02.28

【友引の家族葬】避けた方がいい?注意点と葬儀日程の組み方 

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カレンダーの数字の下に書かれている「友引」「大安」などの文字は「六曜(ろくよう)」といって、中国から伝わったその日の吉凶を占う考え方を表しています。 

「友引の日に葬儀を行なうとよくない」
「結婚式は大安にするとよい」
などと言われるのは、実は六曜に基づいた考え方なのです。

今回は「本当に友引に葬儀・家族葬をしてはいけないの?」という疑問にお答えするとともに、友引の日に葬儀・家族葬を行う際の注意点や葬儀日程の組み方などをお伝えしたいと思います。

六曜(ろくよう)ってなに?

六曜とは、中国で誕生し鎌倉時代に日本に伝わったその日の吉凶を占う考え方で、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口という6つの「曜」のそれぞれに意味が与えられています。

例えば「大安(たいあん)」は、”大いに安し”の意味で”何をするのにもよい日”とされていますし、先勝(せんしょう)“万事を急ぐとよい日”とされ、午前中が吉とされています。 

友引ってどんな日?

では友引はどんな日を意味しているのでしょうか。

「友引(ともびき)」は 元々は”共に引き分ける日” という意味の「共引」という漢字が用いられ勝負ごとで勝ち負けがない=引き分ける”ことを意味していました。
それが現代では意味が転じて「友を引き寄せる日」として、結婚式などの祝い事にはよい日、葬儀などの弔事にはよくない日とされるようになりましたまた、友引の日は1日の間でも11時〜13時の間が凶とされているため、友引の日に引っ越しや祝い事を行う際には、その時間帯を避けて行う人も多いようです。

実はお葬式と六曜は関係がない

六曜は特定の宗教に基づいた考え方ではありません。日本では仏式の葬儀が多いですが、もちろん仏教と六曜も何の関係もありません。六曜が中国から日本に伝わったのは鎌倉時代といわれており、その後江戸時代になって人々の間で流行しました。このように六曜には古い歴史がありますが、昔から人々の間に伝わる民間信仰のようなものなので、本来葬儀とは無関係なのです。つまり友引の日の葬儀を避けるのは宗教的な考えからではなく、昔からの風習によるものです。

友引に家族葬をしてもいい?友引の日の葬儀の注意点

友引の日に葬儀を行うことは悪いことではありませんが、実際に行う際にはいくつか注意点もあります。

友引の日は火葬場が休みのところが多い

友引の日に葬儀をしない方がよいということ自体は迷信ですが、実際にそれを信じて避ける方が多いため、全国的に友引を休場日としている火葬場は多いです。そのため友引の日に葬儀を行おうとすると、営業している火葬場を探すのが大変という難点があります。もし友引に葬儀を行うご予定の方は、お近くの火葬場が休場日でないか確認してからスケジュールを組むようにしましょう。

友引の日に参列したくない人もいる

いくら迷信とはいえ、広く一般的に浸透している考え方なので、古くからの風習や縁起を重んじる参列者様の中には、友引の日の葬儀に参列するのは気が引けるという方もいらっしゃいます。家族葬の場合は身内中心のご葬儀になることが多いですが、ご家族様は気にされないという場合でも、他の参列者様がいらっしゃる場合はそのことも考慮して日程を決めるようにしましょう。

友引の次の日は火葬場が混み合うことが多い

上述の通り友引を休みにする火葬場が多いため、必然的に、友引の次の日は火葬場が混み合うことが多いです。予約が取れないことも視野にいれた上で、葬儀日程を組むようにしましょう。

友引の日にお通夜はできる?

実は友引の日に告別式や火葬ができなくても、お通夜は可能という斎場もあります。

そもそもお通夜は故人様のご遺体を悪霊などからお守りするために行われる儀式で、古くは、線香と灯明の灯を絶やさぬよう、ご遺族が夜通し寝ずの番をして故人様をお守りしていました。そのようなお通夜本来の意味を踏まえれば、お通夜は葬儀・告別式のように故人様があの世へ旅立たれるお別れの儀式とは違うため、「友を道連れにする」という考え方自体があてはまりません。

とはいえご葬儀同様、参列者様の中には友引の日にお通夜を行うことに抵抗のある方もいらっしゃいますので、お通夜にお呼びする方々の状況を判断した上でスケジュールを調整しましょう。 

家族葬の日程の決め方

ご希望の火葬場の空き状況や定休日が葬儀日程に大きく影響しますので、葬儀や家族葬の日程を組むときは、火葬場の予約日から逆算してスケジュールを組むとよいです。もちろん、その際ご家族・ご親族様のご都合も合わせて考慮しましょう。

もし友引を避けたければ、友引を避けた最短日で火葬場の空き状況を調べて予約をします。予約をした日が葬儀・告別式・火葬式の日になりますので、その前日がお通夜となります。近年はお通夜を省略する一日葬も増えていますが、その場合は前日のお通夜は行わず、火葬場の予約日に葬儀・告別式・火葬を行います。

また、葬儀日程は葬儀社との打ち合わせの際に相談しながら決めることができます。火葬場の予約等も葬儀社が代行いたしますので、わからないことは何でもご相談ください。

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【まとめ】友引に葬儀・家族葬を行なうことはできるが、注意は必要

友引の日に葬儀を行わない方がよいという考え方は、、古くから伝わる民間信仰の一つ「六曜」の考えに基づいた風習です。葬儀とは無関係ですが気にする方も多く、友引に休場となる火葬場も少なくありません。

友引の日に葬儀を行うことは宗教的には何ら問題がありませんが、参列者の中には古くからの言い伝えや縁起を重んじる方もいらっしゃるため、葬儀日程を組む際には注意が必要です。

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