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2023.07.10

永代供養とは?種類や費用、メリットや注意点も解説

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お墓をお探しの方であれば、永代供養という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
一般的な「家」単位で供養するお墓と比べ費用も安く、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は永代供養とはどのような埋葬方法なのか永代供養のメリットや注意点費用相場などについて詳しく解説します。

永代供養とは

様々な理由からお墓参りに行けないご家族様に変わって、お墓を管理する人がいなくてもお寺や霊園が責任を持って管理・供養してくれる埋葬方法のことをいいます。その名の通り永代にわたって管理してくれるため、お墓を継承する人がいない方はもちろん、子供たちにお墓の心配をかけたくない方などにも選ばれています。

種類にもよりますが、永代供養のできるお墓は一般のお墓とは異なり専用の区画が区切られておらず、他の人の遺骨と合同で埋葬されることが多いです。

永代使用との違い

似たような言葉に「永代使用」という言葉がありますが、これはお墓を建てる際に土地を永代に渡って使用できる権利のことをいい、永代供養とはまったくの別物です。
ちなみにお墓を建てる際には、この永代使用料の他に、墓石代、管理料、法要費用などを支払う必要があります。

永代供養墓の種類

永代供養をしてくれる墓のことを永代供養墓といいますが、永代供養墓にはいくつか種類があります。

合祀型(ごうしがた)

永代供養墓の中でも最も一般的なタイプが合祀型です。他の人と一緒に埋葬するスタイルで、共同墓・合同墓などと呼ばれることもあります。合祀型の場合は、ご遺骨を骨壷から取り出して直接埋葬するため、他の方のご遺骨と混ざってしまうのが特徴です。そのため埋葬後は2度と取り出すことができないため注意が必要です。

集団安置型

一つの墓の地下の墓スペースではそれぞれの遺骨に専用のスペースが与えられ、地上には共通のシンボルとなる石碑や石塔などがたてられる集合住宅のようなスタイルのお墓です。霊園や寺院によっても異なりますが、3年・17年・33年・50年のように決められた期間安置した後は、合祀型に移行される場合も多いです。

個別安置型

個別のスペースが与えられ、シンボルとなる石碑や石塔などがたてられるスタイルです。集団安置型と同じく、決められた期間そこに安置した後は合祀型に移行される場合が多いです。

納骨堂と永代供養墓の違い

永代供養墓に似た施設に納骨堂(のうこつどう)があります。納骨堂も継承者を前提としない永代供養をしてくれるお墓という点は共通していますが、永代供養墓のように石碑やプレートなどのシンボルは設置せず、建物の中などに遺骨を収める棚があり、個人や家族の遺骨を納めることができるようになっているのが特徴です。

永代供養墓の費用相場は5~150万円

永代供養は、墓石を建てて家単位で埋葬する一般的なお墓に比べて、費用を安く抑えることができます。永代供養墓の種類によっても費用は異なり、合祀型が最も安く、個別安置型が最も高くなります。

永代供養墓にかかる費用は、永代供養料+納骨料+刻字料が基本です。永代供養の場合も、埋葬時に僧侶などに読経をしてもらいますが、そのための費用が納骨料となります。つまりお布施のようなものですね。また個別型の墓では、上記に加えて墓石料がかかります。さらに永代供養料のほかに管理料がかかる場合もありますので、詳しい費用の内訳については各お寺や霊園に確認しましょう。

合祀型の費用相場

他の方とシンボルとなる石碑や石塔が共通で、納骨スペースも共有となるため、合祀型の費用相場は3種類の中で最も安い5万円〜30万円程度となります。
内訳としては、「永代供養料」「納骨料」、そして共通の石碑やプレートに名前を刻む刻字料がかかります。石碑やプレートの種類によって費用に幅があります。

集合型の費用相場

区画やシンボルを共有し納骨スペースは個別となる集合型の費用相場は、20万〜60万円です。
墓石料はかかりませんが、納骨スペースが個別に分かれているため合祀型よりも永代供養料は高くなります。また合祀型同様に、シンボルとなる石碑やプレートの種類によって費用に幅があります。

個別型の費用相場

埋葬も個別でシンボルとなる墓石も必要になるため、個別型の費用相場は50万〜150万円です。永代供養料納骨料刻字料に加えて墓石料が必要です。また上述の通り場合によっては永代供養料とは別に管理料がかかることもあります。墓石の種類やどのくらいの面積かなどによっても費用に幅があります。

永代供養のメリット

永代供養墓は継承者がいらない、安価であるという特徴からメリットも多い埋葬方法です。

継承者の心配がいらない

お子さんがいない、または娘さんだけなので継承される保証がない、など様々な理由からお墓の継承に不安がある場合でも、継承者の心配をせずにお墓に入ることができます。

無縁仏になる心配がない

子孫に変わってお寺や霊園が永代にわたって供養してくれるため、無縁仏になる心配がない。

子供に負担をかけなくて済む

遠方に住んでいて管理が難しいなど、お子さんがいても負担をかけてしまうことがありますが、そういった心配もありません。

費用を安く抑えることができる

一般的なお墓に比べ、永代供養墓は集合で埋葬するため墓石の材料や工事にかかる費用を抑えられるなどの理由から、費用を大幅に抑えることができます。

生前一括支払いが可能

永代供養墓の多くは、一括支払いが可能なところが多いです。後々お金がかからないため、子供に負担をかけたくないなどの理由から終活の一環として生前払いをする方もいらっしゃいます。

宗教・宗派関係なく誰でも利用できる

永代供養墓の多くは、宗教・宗派にとらわれることなく埋葬することができますので、特定の宗派の方でも安心です。ただしお寺や霊園によっては宗教宗派を限定しているところもあるので注意して下さい。

永代供養の注意点

上記のようにメリットの多い永代供養墓ですが、もちろんデメリットもあります。永代供養をお考えの方は、以下の点に注意して納得の上で選択しましょう。

自由に区画を選べないこともある

永代供養墓は区画を限定していることが多いですが、希望の区画に入ることができない場合も考えられます。

合祀型の場合、後から遺骨を取り出せない

前述したとおり、合祀型は骨壷から遺骨を取り出して共有スペースに納めるため一度埋葬したら誰の遺骨かを特定することは難しくなります。また、集合型や個別型でも、決められた期間埋葬されたのち合祀されるケースが多いため、後から取り出したいという希望があった場合に対応することができません。

追加ができない場合がある

先祖代々の墓は、家ごとに継承して行くものなので代々骨壷を追加して行くことができますが、永代供養墓の場合、一般的に個別型の墓で、親子2世代の墓の場合は2~4名までなど埋葬できる人数が決められていることが多くそれ以上の追加ができないことがあります。その場合、別のスペースを探す必要があり、同じ一族の墓であっても別々に分かれてしまいます。

お供え・お線香をあげられない場合がある

永代供養墓によっては、充分にお供えスペースが確保されていないことがあります。また、屋内のスペースの場合は、火を扱うお線香はあげられない場合もあります。霊園によっても条件が様々なのでよく確認しておきましょう。

永代供養墓は注意点を理解し、納得の上で選択しましょう

いかがだったでしょうか。永代供養は、通常のお墓に比べて費用が安く、継承の心配がいらないなどメリットの多い埋葬方法です。しかしメリットだけでなく注意すべき点(デメリット)もありますので、本当に自分にとってよい選択かをよく考えてから決める必要があります。

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