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家族葬の知識

2022.11.24

家族葬の日程はどう決める?ご逝去から火葬までの流れと注意点

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親しい方のみが集まって行う少規模なご葬儀のことを家族葬と言います。
家族葬を選ぶ方は年々増加傾向にありますが、家族葬の流れや日程の組み方、マナーなどを詳しく知っている方は少ないと思います。

今回は大切な人を亡くしたとき、家族葬を希望する場合にどのような手続きを踏めばよいかなど、家族葬の日程の決め方や、ご逝去から火葬までの流れをまとめました。

家族葬にはどのくらいの日数を見ておけばよい?

家族葬に限らずですが、ご葬儀は基本的にはご逝去の翌日が「お通夜」翌々日が「告別式と火葬」となります。
最近では、お通夜を省略して一日で行う一日葬というスタイルも普及しています。

二日で行う場合、ご逝去から火葬までに要する平均的な日数は4〜5日で、最短でも3日はかかるといわれています。お亡くなりになられた時間にもよりますが、お亡くなりになられてから24時間は火葬をしてはいけないという決まりがあるため、これより日程が短くなることはありません。

一方で火葬場・式場の空き状況や参列者の都合などによって、ご逝去からお通夜までの期間が延びることはあります。延びた場合は、ご遺体の安置期間が長くなるため、葬儀社と相談して、ドライアイスやエンバーミングなど適切な処理をする必要があります。

家族葬の流れーご逝去から火葬までの流れ

続いては、ご逝去されてから、葬儀会社を手配し、葬儀を執り行うまでの具体的な流れを順番にご説明します。

死亡診断書の受け取り


病院やご自宅など、故人様がどこでお亡くなりになられた場合でも、医師が発行する死亡診断書を受け取ります。死亡診断書は、医学的に死亡が確認されたことを証明するもので、この後の様々な手続きで必要になるため、何枚かコピーを取っておくことをおすすめします。このあとご遺体を安置施設に搬送する際にも死亡診断書が必要になります。

ちなみに病院以外の場所で亡くなった場合、ご遺体の検案が必要なケースもあります。その場合は死体検案書が発行されますので、こちらも同様にコピーをとっておきましょう。

葬儀社へ連絡する


次に、ご遺体の安置場所を決め、お通夜や告別式の段取りを打ち合わせる必要があるため、葬儀社を手配します。万一、事件性があるなどの理由から、死亡診断書や死体検案書の発行が遅れた場合も、ご逝去がわかった時点で葬儀社には連絡し、ご遺体搬送の準備を進めましょう。

ご遺体の安置


病院でお亡くなりになられた場合は、一時的に病院内の安置施設に安置されますが、長時間安置しておくことはできないため、別の安置場所へご遺体を搬送する必要があります。

ご自宅で安置する場合
安置スペースを確保できれば、ご自宅で安置することも可能です。数日であれば、冷房のあるお部屋でドライアイスを使うことでお体の状態を保つことができます。

斎場で安置する場合
斎場での安置をご希望の場合は、葬儀社に安置施設の料金を確認しましょう。ご遺体の安置料金はプランに含まれていることが多いですが、火葬までの日数が長い場合は、別途費用が発生することがあります。

葬儀社との打ち合わせ


搬送場所を決めたら、そのまま会場や日程、プラン、当日の進行などについての打ち合わせをします。家族葬を希望されている場合はこの時に伝えましょう。

プランを決める
家族葬の中でもいくつかのプランがあるので、ご自身の予算に見合ったプランを選択します。家族葬のプランは参列者の人数や祭壇やお棺などのグレードによって変わります。また会食をするか、返礼品をどうするかなどによっても費用が変わってきます。

葬儀の日程を決める
菩提寺がある方は、このタイミングでお寺への連絡も忘れずにおこないましょう。葬儀の日程を決めるにあたっては、参列者の都合だけでなく、僧侶のご予定も考慮する必要があります。

各種手続きを進める
市役所への死亡届、死亡診断書(死体検案書)の提出や、火葬を行うために必要な火葬許可書の申請手続きをする必要がありますが、ほとんどの場合葬儀社が代行してくれます。打ち合わせ時に、念の為確認しておきましょう。

納棺


納棺とは、お通夜の前に故人様が冥土へ向かう旅支度をし、お棺に身体を納める儀式のことをいいます。ご遺体に死化粧をほどこし、死装束を着付け、旅立ちの用意をして棺へ納めます。納棺をするタイミングは、お通夜の前に葬儀社の専門スタッフがおこないますが、遺族が立ち会うこともできます。

お通夜


納棺の準備が整ったら、次はお通夜です。家族葬の場合、一般参列者の対応などにおわれることはありませんが、それ以外の進行は、基本的に一般のお通夜とほぼ同じです。僧侶による読経があり、お焼香をし、希望があれば通夜振る舞いといって参列者やご家族様らで会食をもうけることもあります。家族葬は少人数ですので、必然的にお焼香の時間が短くなるため、お通夜も告別式も一般葬に比べ全体の所要時間は短くなります。

告別式


故人様とのお別れの時です。家族葬は、故人様と親しい間柄の方々のみで執り行うため、一般葬のように参列者対応に追われることはありません。その分、故人様との最後の時間をゆっくりと過ごすことができます。また、故人様の好きだった音楽をかけるなど、その方ならではの葬儀をすることも可能です。希望があれば、打ち合わせ時に葬儀社に伝えておくとよいです。

なお、最近は初七日法要も告別式と同時に行う、繰上げ法要が多いです。その場合は告別式の後、そのまま続けて初七日法要の読経と焼香をおこないます。

火葬


告別式が終わったら、火葬場に移動し火葬をおこないます。火葬の所要時間は1時間から1時間半程度ですので、その間は待合室で過ごします。時間にもよりますが、この間に会食の場をもうけることもあります。お焼き上げが終わると、収骨室に集まり二人一組になって、箸でお骨を骨壷に納めていきます。

以上が、お亡くなりになられてから火葬までの流れです。

家族葬の日程の決め方と注意点

次に、家族葬の日程を決める際、どのような点に注意すればよいかをご説明します。

ご家族様、ご親族様のご都合を考慮する

家族葬はご家族様、ご親族様など、主に故人様と近しいご関係の方々が集まって行うご葬儀です。どこまでを参列者の範囲とするかにもよりますが、参列者の中に遠方にお住まいのご親族がおられる場合などは、すぐに駆けつけることが難しいこともあるかと思います。訃報のご連絡をされる際に、合わせて葬儀日程についても相談しておくと安心です。

会社員の方は、忌引き休暇の日程を確認しましょう

多くの会社では、「忌引き休暇」といって葬儀に出席するための休暇を取得できる制度があります。もしご葬儀が平日になる場合は、忌引き休暇の申請も必要です。忌引き休暇は配偶者であれば10日間、実の親であれば7日間、兄弟姉妹であれば3日間など、故人様との関係性に応じて取得日数が変わります。会社によっても制度が違いますので、詳しくは総務・人事担当者に確認しましょう。

火葬場や式場の空き状況を考慮する

火葬場や葬儀場の予約が埋まっていると、葬儀を行うことができません。式を行う会場は民間の葬儀場も多数あるので選択肢が多いのですが、各市町村にある火葬場の数は限られているので、どうしても希望日に火葬場の予約が取れないということもあり得ます。その場合は、火葬場の予約が取れる日に日程を遅らせるか、お住まいの自治体以外の火葬場をあたることになります。

ただし、基本的に火葬料はほとんどの自治体が市民割引を設けており、市民と市外では料金に10倍程の差がある自治体もあります。もしお住まいの自治体以外の火葬場をあたる場合は、火葬料金が大幅に高くなるので注意しましょう。

菩提寺(僧侶)のご都合を考慮する

ご葬儀には宗教者の存在も欠かせません。特に代々お付き合いのある菩提寺がある場合は、お寺へお電話し、僧侶の日程も確認してください。

そのほか参列者のご都合

家族葬は血縁関係に関わらず、特に故人様と親しかったご友人などにご参列いただくこともあります。もし、どうしても参列いただきたい方がいらっしゃる場合は、その方のご都合も考慮しましょう。

地域の風習があればそれにならう

また一般的には一日目にお通夜、二日目に告別式・火葬をまとめて行いますが、地域によっては告別式と火葬の日をわけ、3日間で行う地域などもあるようです。もしお住まいの地域特有の風習があれば、そちらも考慮して日程を組みましょう。

危篤時にすべきこと

これまではご逝去までの流れをお伝えしました。次は、危篤時に踏まえておきたいことについてご説明します。ご危篤の際は、どうしても平常心ではいられないと思いますので、できれば事前に下記のことを把握しておくと安心です。

ご臨終に立ち会ってもらいたいご家族・ご親族へご連絡する

ご家族やご親族をはじめ、故人様と親交の深い方々など、立ち会っていただきたい方に、お電話で危篤のご連絡をします。

どなたにご連絡するかは、事前にリストアップしておくと安心です。また故人様のご希望があるかどうかも、聞くことができるようなら事前に聞いておくとよいです。

葬儀会社を決める

医師から死亡の診断があって、まずすべきことは葬儀社の手配です。あらかじめどの葬儀社にするか、プランや評判などを元に検討をつけておくとよいかもしれません。

現金の準備をしておく

お亡くなりになったことが金融機関に伝わると故人様の口座から預貯金を下ろすことができなくなります。退院費用や葬儀費用などで必要になりそうなお金は、あらかじめ下ろしておくと安心です。

まとめ

家族葬でも一般葬でも、ご葬儀の基本的な流れは同じですが、家族葬では当日の参列者対応に追われることなく、親しい方々に囲まれながら、故人様との最後の時間をゆっくりと過ごすことができます。

家族葬で故人様を送りたいとお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしていただけたら嬉しいです。

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